猪原金物店・コラム明治10年に創業。九州で2番目に歴史の金物屋。
金物店の裏では喫茶店も営業しています。

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【時空を超えて】もろたみわ展・その10 10:53
ギャラリーの床の間に飾られている100号の大作【時空を超えて】は、会場で描き込まれて日に日に変化している。

柿渋のしずくが、地から天にたれ、天から地にもたれている。   キャンバスの中央に描かれている大きな物体(?)は、「天空の城・ラピュタ」や「ハウルの動く城」を連想してしまうのだが、観客によっては「南極大陸」に見えたりといろいろだ。    「何の説明もしていないのに、【龍】に見えたという人が8人もいました。   昨日来てくれたナタリーは【ドラゴン?】と聞いたんですよ。」と諸田氏が言った。

 ウ〜ン・・・・・どうなっているんだろう?・・・・「時空を超えて」というタイトルから、龍を連想するのかな?・・・・・

 諸田美和氏を地元のケーブルテレビ「カボチャテレビ」の佐藤栄里子カメラマンが、長期間、撮影収録をしてきた。     もちろん、地元のケーブルテレビで放送されるが、後日、それらの記録テープを正式に編集してKTN(テレビ長崎)が買い取り、「諸田美和」の短編ドキュメントとして長崎県全体で放送される予定だという。     その時は、コラムか掲示板で告知するので、是非観てほしい。 

 その時のインタビューで、この添付写真の作品について聞かれたらしいが、諸田氏は「中央のかたまりみたいなものには、私の歓びと悲しみを描き込んでいます。   具体的には、右端中央部をさかさまに見ると、微笑んでいる顔になっています。    また、左端の下の方は、泣いて涙(白っぽい部分)を流しています。」と説明したらしい。    諸田氏は、毎日描くのが楽しくて仕方ないと言う。     一体どんな絵に完成するのだろうか?
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【時空を超えて】もろたみわ展・その9 10:48
諸田美和氏の個性や才能とは別に、生来のキャラクター、つまり優しく気さくでおっとりとした”癒し”の性格に老若男女を問わず「諸田ファン」は多い。

 本日は国籍を超えた「諸田ファン」が二人(添付写真)来ていた。     米国出身のナタリー(中央)と、南アフリカ共和国出身のハナちゃん(右)。    ハナちゃんは長女・志乃と友達で、以前コラムで紹介した。    昨年は、モンゴルにしばらく行っていたらしく、お土産やモンゴルで撮影した写真を持ってきて見せてくれた。

 ナタリーは長女・志乃の学校(島原商業高校)で英会話を教えている。   つまり、志乃の先生だ。    いいよなあ、当節の高校生は・・・・    こんなキュートな外人女性に教えてもらって・・・・・    我々の高校時代は、年老いたジイチャン先生に、日本語訛(なま)りの【お受験英語】を教わって、とうとう英会話はできないまま大人になり、今に至っている。

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【時空を超えて】もろたみわ展・その8 10:46
添付写真は、2001年 第10回「全日本アートサロン大賞展」入選作の【地】。

 サブタイトルが「普賢岳の地底 〜太古の眠り」である。    ミクストメディア(混合技法)による半立体の絵で、柿渋特有の深く渋い茶色を巧みに使って「太古」のイメージを見事に表現している。
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【時空を超えて】もろたみわ展・その7 10:45
会場で、「この絵のタイトルは、なぜ【めざめ】なんですか?」と、諸田氏に尋ねると、「目覚めたから、うれしくなってバンザ〜イ、なのです」と答えた。

   ・・・・・・な、なるほど・・・・・・
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【時空を超えて】もろたみわ展・その6 10:43
添付写真は、2001年の第14回・上野の森美術館「日本の自然を描く展」入賞作・【記憶の蘇生】である。

 諸田氏は、東京でOAインストラクター、DTP商業デザインなどを経て、次第に美術の世界に進んでいく。      サクラアートサロン・新宿において「ミクストメディア(混合技法)」を研究。    武蔵野美術大学〜市民大学・日本画入門講座・題目「緋」−胡粉と墨の技法について学ぶ。

 その後、いろんな作品を描き、絵画展に出品するようになった。      それにしても、この【記憶の蘇生】というタイトルが気になる。     諸田氏にとって、この「記憶」とは一体いつ頃の、また何の記憶なのだろうか?・・・・「蘇生」するということは、いったんは忘れた事、あるいは忘れようとした事が、再び当時と同じエネルギーで、あるいは、もっと覚醒した強い認識で息をふきかえした・・・・というイメージを持ってしまう。

 東京での生活の中で、もし、その「記憶」が、故郷・島原だったとしたら、この絵を描いた2001年頃から、諸田氏の心の中には、「島原に帰りたい」という願望が芽生え始めていたのかもしれない。
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時空を超えて】もろたみわ展・その5 10:41
添付写真を眺めると、どんなイメージが広がるだろうか?・・・・・

 タイトルは「青夜」。    諸田氏に尋ねると、最近、ある素敵な出会いがあったらしく、そのイメージを描いたそうだ。 

う〜ん・・・・そのような設定で眺めると、中央の青い縦の線上で交差しながら上昇しようとする二つの曲線は、諸田氏自身とその相手の魂に見えてしまう。    つまり、諸田氏にとって、運命的な出会いがあった「青い夜」の上部で、その二つの魂は再び出逢おうとしている・・・・そんな予感がする。 

 「青」は「赤」に比べれば冷たいように思えるが、実は逆で、温度が上がるに伴い、赤から青、青から白へと色が変化していく。    「青夜」のタイトルは、「赤夜」より遥かに熱く、そして静かに燃える大人の情念を表してはいないのか?・・・・・ 

 もし、そうだとしたら、とても素敵なことだ。    魂の振幅をどんどん大きくしていくところに感動が生まれ、その感動が【表現】につながっていく。   
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【時空を超えて】もろたみわ展・その4 10:40
いよいよ、明日から速魚川ギャラリーにおいて、【時空を超えて】・もろたみわ展、がスタートする。

 添付写真は、100号の古代麻紙のキャンバスに向かう諸田氏。    100号と50号の大作数点は水曜日の午前中に、当店のトラックで運び込んで、会場で仕上げることになった。    小さな作品群は、自宅のアトリエに帰ってから徹夜して仕上げるという(!?)。

 添付写真を撮るためにカメラを構えていると、画面の描き込まれていた白い空間に大きな刷毛(はけ)で大胆にブルーを塗りこんでいく。    本人の頭の中には、すでにイメージが出来上がっているのだろう、とにかく凄いスピードだ。     絵の雰囲気が、どんどん変化していく。     

 添付写真の100号と、「その2」で添付した50号など数点の作品のタイトルは「時空を超えて」癸院銑癸兇泙任砲覆辰討い襪、これらの中の数点は、2月に東京の上野の森美術館で開催される「明日をひらく絵画 第23回 上野の森美術館大賞展」に出品される予定だ(搬入は2月21日、22日)。     この作品展は、過去に入選、入賞した作家しか出展資格がないという。    島原で描かれた作品が、東京でどんな反響を呼ぶのであろうか?
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【時空を超えて】もろたみわ展・その3 20:38
諸田氏が昨年10月、自宅の二階に独力で完成させた「アトリエ葉々(ようよう)」の、名称の由来が面白い。

 彼女が、本格的に絵の世界に入っていく原因にもなった【事件】が、一枚の葉っぱだったことを彼女から聞くことが出来た。    東京在住の頃、自転車に乗って走っていると、道路の上に、枯れて朽ちつつある一枚の葉っぱが眼にとまった。   次の瞬間に吹いた一陣の風は、その葉っぱを空中に浮かせ、彼女の自転車の荷物カゴに運んだ。

 偶然なのか、あるいは何かの啓示なのか?・・・・諸田氏はその時、運命的なものを感じたという。       すでに枯れ果て、葉脈が露出した一枚の葉っぱが、彼女に何かを語りかけてきたのだ。    小生は、その話を聞きながら「葉っぱのフレディー」を思い出していた。     彼女の豊かな感性と優しさは、その「出会い」によって、ひとつの強い【意志】に変わった。     一枚の朽ちた葉っぱが、一人の人間の運命を変えた・・・・・

 添付写真は、柿渋と墨による作品である。     柿渋と墨がせめぎあい、干渉しあいながら、不思議に拮抗している様子(特に画面右上)は、描く側の意図や予測を超えているように見える。 ( 2002年 バングラディシュ・ダッカ大学の「コンテンポラリー・ヤング・アーティスト展」出展作品 ・・・・・海を渡った作品ですね。)
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【時空を超えて】もろたみわ展・その2 20:34
オリジナル心象風景」・・・・・添付写真を見ると、なるほど、納得できる気がする。

 左脳で論理的に【理解】しようとしてはいけない、右脳でまず【感じる】ことが大切だ。     絵を眺めながら、瞑想する・・・・といった感じか?・・・・

 面白いのは、今回の古代麻紙(まし)をはじめ、いろんな種類の紙と柿渋のおりなす効果がどうなるのか、誰も行方がわからない、ということだ。    第一、柿渋で絵を描くという画家は、まずいない。    おまけに、柿渋は塗られる相手(紙や木)によって姿を変えるし、時間と共にその色や表情がどんどん変化していく。

 そして、その柿渋に墨と胡粉(貝殻を焼き、粉状に加工した白い塗料)が参入すると、どんな変化や効果が出るのか、もうまったく想像もつかない・・・・    諸田氏は、それらの未知の世界に果敢に挑戦し続けているのだ。    
    
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【時空を超えて】もろたみわ展・その1 20:30
以前、コラムで紹介した「アトリエ・葉々」主宰・諸田美和の初めての個展が、来たる1月21日(金)から、31日(月)まで速魚川ギャラリーで開催される。

「 柿渋・墨・胡粉(ごふん)をベースにアースカラーで、こころの島原を表現。     自然素材を生かした二次元〜三次元の世界は、直接現場でベースを力強くつくることからはじまる。    半島の随所または出会いの深い葉っぱに描くスポットをあて、抽象/具象を超えて繰り広げられるオリジナル心象風景。

 リアリズムのなかにゆっくりと時が流れる。      作家自身が一番望んだ郷里ではじめての個展がいよいよ開かれる。      新しい年のはじめに、ぜひご観覧の程お願いします。  」

 彼女の自作のパンフレットに以上の言葉が記されており、会期2日目の22日(土)の夕方4時からはオープニング・パーティーが予定されており、5時からは地元の劇作家・内嶋善之助氏によるオリジナル民話の朗読が企画されている。    是非、彼女を祝福、応援しにつめかけて欲しい。

 諸田氏は、個展直前の現在も、加津佐・岩戸山の海岸の岩場まで出かけ、現場で絵を描いている。     この作品展に向けて、彼女の全神経は集中されており、「私の中では、まだ年が明けていない、正月が来ていないのです。」と語る。     諸田氏のここにいたるまでの、長い道のりを考えると理解できるような気がする。

 添付写真は、柿渋による作品・「禅」。    小生が一番印象に残った作品であるが、現在描かれている作品は、ダイナミックでありながら優しく、懐かしさを感じる不思議な作品に仕上がりつつある。        まさしく「時空を超えて」のタイトル通り、作家の感性を通して、島原半島の古代から現代、そして未来への【メッセージ】が伝わってくるような気がする。

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