猪原金物店・コラム明治10年に創業。九州で2番目に歴史の金物屋

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
「畳一枚の宇宙」その10 14:48
掲示板ではビオトープの話題で盛り上がっており、その中で「止水域」という言葉が出ている。

 「止水域」・・・・まさしく魚類などの再生産場、つまり「子宮」のことである。

【 蝦夷学舎 > 速魚川で猪原さんが作られたモデルからバージョンアップしているのは、止水域が作られている部分ですね。自然の水域では、必ず流水息と止水域の間で、生物や物質の交流が起きています。ドジョウやメダカ、ナマズは止水域がなければ繁殖できず、流水域だけで育つハヤ(カワムツやタカハヤ)の稚魚は、止水域からあふれ出てくる動物プランクトンを食べて育ちます。 】

 平成10年3月に速魚川を作った時は「ビオトープ」という概念はなかった。   ただし、施工業者(左官)に「川の両岸に積む石の目地は裏側までしっかり開けてください」としつこく頼んだ。   案の定、その年の秋には放流された数匹のハヤが産卵し、数百匹以上に増えた。    カワニナも異常発生し、翌年にはホタルが飛び、モクズカニは排水溝から侵入し、勝手に棲み始めた。  

 メダカも持って来てくれる人がいて現在も多数泳いでいるが、「止水域」がないために速魚川では自己増殖はできない。   産卵や孵化はしているが、ハヤやメダカの親から食われるのだ。   メダカの寿命は天然で1〜2年、飼育すると3年くらいであるから、産卵後の飼育は重要である。

 島原城入り口(料金所の反対側)の堀の池にはメダカが数千匹以上生息している。  鯉やスッポン、サギなどの捕食動物が多くいる中で、あのメダカの異常繁殖はなぜか?・・・・観察した結果、「止水域」があった。   しかも意図的ではなく偶然のことだった。

 池の周りの遊歩道の縁(ふち)は石積みで固めてある。   石積みの裏はコンクリートなどを流し込んだ形跡がなく、土盛りだけで遊歩道が作ってある。   池の水面の波が、時間をかけながら石と石の間の土を侵食して小さな「止水域」を作ったのだ。  見ると、そこにメダカの稚魚たちがひしめきあっていた。   深い池に出たら最期、即座に親メダカ達のエサになるだろう。

 縁石が池と遊歩道に沿ってずらりと並び、同じ数だけ「止水域」のシェルターが並んでいる。   メダカの自己増殖および供給体制は万全である。   数千匹のメダカたちが池を悠々と泳いでいる理由が分かった。

 松下ひふ科の「のぞみ川」や今回の「和み川」には「止水域」が設置されており、メダカなどの増殖域があるので楽しみである。   昨年、松下氏がテレビのインタビューで「ここ(止水域)がメダカなどが産卵し孵化する浅瀬です。  つまり、有明海でいえば諫早湾なのです。」と明言した。   かつて豊穣の海と謳われた有明海には魚がいなくなった。   諫早湾という「子宮」を取り除いてしまったからだ。   

 清水氏が言うように、我々のビオトープは進化している。   主人公は人間ではなくその土地に棲んできた生き物達なのだ。   「和み川」が春を迎え次第に変化する様子が楽しみである。   「のぞみ川」は立派に表情を変えた。   4月から次のビオトープの計画もある。   次第に何かが動き始めている。
| 「畳一枚の宇宙」 | - | - | posted by ino-haya - -
「畳一枚の宇宙」その9 14:46
清水氏の“和み川”に関するコメントは「その8」で終了した。    平面による定点観測に徹して、その変化を際立たせることで、ビオトープ作りを分かりやすく表現するための試みであった。   いや〜、清水氏はホットな人である。   失敗を恐れず実行し、常に「進化する」ことの大切さが伝わってきた。   お疲れ様でした。

 添付写真は、和み川の本来の良さが表現されたワンショットである。   この流れ落ちる水の下の深みから、何か得体の知れない生き物がジーとこちらを覗いていたりしたらワクワクするだろう。   例えば、ハヤ、モクズカニ、イモリ、サンショウウオ(!?)など・・・・・    彼らがこちらの動きや出方をうかがっているものとしよう。   彼らの意思を感じたその瞬間、我々は「少年時代」にタイムスリップするだろう。
| 「畳一枚の宇宙」 | - | - | posted by ino-haya - -
「畳一枚の宇宙」その8 14:44
【 “完成!?”  投稿者:清水康裕 投稿日:2006/01/24(Tue) 12:26 No.3242

 躯体の中に川砂が右側半分に投入され、左側の丸い部分は田んぼの土を投入しました。その間は少しくびれたように細くなっていて、ちょうど右側が「小川」部分で、左側が「田んぼ」や「沼」の部分になります。くびれ部分が魚道になるのです。
それと川の植物や、藻がついた川石も配置しました。(写真ではまだ少ない時のものです。ご了承下さい)

 右端の深みには「ハヤ」が主としています。
当初一応の完成時の写真のように、左側の「沼」部分の植生が少なく、メダカの隠れる場所がなくて、メダカもハヤと一緒に右側の部分にいました。
写真撮影の後に、その後才藤さんのアドバイスによって、川の石をさらに増やし、沼部分に土を入れ、水草などの水辺の植物をたくさん移植し、才藤さんが海岸で拾った流木の小さなものを配置しました。
それだけでメダカの行動範囲は沼部分にも広がり、特に小さなメダカが隠れるように遊んでいます。まさに「メダカの学校」です。

 自宅の水槽で飼っていたドジョウも2匹沼部分に放流しました。
ドジョウは底の柔らかい土をもぐる際に攪拌するのでいいそうです。
またこの和み川の設置場所は、大手川の北側の湧水を利用していますが、近所の川の南側の湧水では、水質の違いでカワニナなどの生物は死んでしまうそうです。
川を挟んでごく近くても水脈は異なるのでしょうか?水質が違うからでしょうね、和み川ではカワニナは元気に生きています。速魚川も、のぞみ川もそうです。
我々の取り組んでいるビオトープ計画はまだ進化して行きます。
今後これに続く新たな計画も既に聞いています。
島原の湧水を活用した本物を作っていくことに情熱を注ぎます。
行政が作ったものは次第に見る価値はなくなりますが、我々のビオトープは季節ごとに変化しながら魅力を増していきます。
今後の和み川の景色、様子もさらに写真撮影してここで公開して行こうと思います。

 最後に、先程も書きましたが、島原の水脈は少し離れるだけで、水質や水量が違います。つまり市内は眉山からの地中水が網の目のように流れているのです。
また上の町の「光永商店」さんが地下水を掘った際に、1回目は水が出なかったそうですが、少し横を掘ったら出たそうです。

 このことは、これだけ複雑で把握できない島原市の水脈に対して、わずか3箇所くらい掘って長さ約940mの2車線道路のトンネルを2本も掘る「眉山トンネル」は安全だ、なんて軽い発言はして欲しくない。
現在では、島原の水に詳しい日本地下水学会の前会長の高村氏、島原半島の地下水調査を現在もされている法政大学の小寺先生によって情報公開された資料の分析がされ、トンネル工事の安全性は証明されていない!ということが最新のコンセンサス(認識)になっています。つまりこれだけ複雑である自然の構造に、人間の手を加える事は島原の水に影響を与え、市民の生活や観光、産業に影響を与える事につながります。

 大手川の改修工事を県がしましたが、川底を掘った際に大量の出水があり、水屋敷はじめ周囲の湧水が激減し影響がありました。人間であれば手術中のミスによる大量出血です。完全には止める事はできず、今でも今川町の橋付近で川底から湧水が出ています。浜ん田川改修といい、市の作った耳洗公園等の湧水スポットといい、国の中尾川改修工事、眉山トンネル計画といい、従来の自然環境を考えないものばかりである。  】
| 「畳一枚の宇宙」 | - | - | posted by ino-haya - -
「畳一枚の宇宙」その7 14:42
【 “石工事進行中” 投稿者:清水康裕 投稿日:2006/01/23(Mon) 14:16 No.3237

先ほどの写真と比べて、さらに石の輪郭によって「和み川」の顔が少し見えてきた。
水はビオトープに2箇所から供給される方式だ。
写真上部(壁側)の斜め45度に傾斜設置された石の水路から滝のように流れ落ちる部分と、写真右下端の方から注ぎ込む部分の2箇所だ。

完成後は、現在は前者のみで通常は給水している。それでも十分だ。水の演出も兼ねてお風呂側の坪庭にある水路から水が来ているが、通常は止めている。
写真左端に見えるパイプは、排水枡につながったもので、立ち上がった部分がビオトープの排水口になる。

まだ土や川砂が入っていないので顔が見えないと思います。
どのようになるのかご想像下さい。
写真では寸法がわかりにくいでしょうが、設計図を参考にして下さい。ビオトープ部分の面積はほぼ畳一枚の小さな世界です。  】
| 「畳一枚の宇宙」 | - | - | posted by ino-haya - -
「畳一枚の宇宙」その6 14:40
【 “石工事 ” 投稿者:清水康裕 投稿日:2006/01/23(Mon) 09:41 No.3235

 躯体の防水加工が終わり、防水できているか一度水を貯めてみてから、完全に漏水がないことを確認した後に、石工事が始まった。ここで設計図を参考に水をビオトープに流し入れる以前の庭園で使用していた石の水路を斜め45度に傾けて位置決めを行った。

 庭園としての水の演出と、ビオトープに水を落とすことによって、酸素を十分の含んだ水を生物の生息のために供給する配慮だ。周囲の石もアクセントとして並べられていく。場合のよっては、図面にない現場での美的感覚で並べられ形ができていく。なぜなら石の大きさも形も色もひとつとして同じものは自然界には存在しないからである。職人のセンスが表現される部分だ。  「和み川」の顔にもなるので重要である。

 連載をずっと見られておられる方は、さてどう完成していくのか・・その先が次第に気になられる頃ではないでしょうか?

 今は冬の寒い時期で、完成しましたが植生の変化は少ないですが、やはり変化しています。春になって暖かくなったらもっと変化するので変わりゆく姿が楽しみです。
同じ湧水を使ったものでも、島原市が作った「耳洗公園」などの池と比べて、市が作ったのは人工物で作ったらそれから先は放置したら汚くなる一方の魅力もない代物。
我々が作っている、生態系を考えられたビオトープはそれとは大違いである事を皆さんに認識していただきたい。  】
| 「畳一枚の宇宙」 | - | - | posted by ino-haya - -
「畳一枚の宇宙」その5 14:39
【 “防水工事”  投稿者:清水康裕 投稿日:2006/01/21(Sat) 12:11 No.3228

コンクリートの養生後に、躯体内面の防水加工がなされた。
左端のパイプは、排水用のもので、雨水枡に流れていく。
これが乾燥するまでしばらく待ち、乾燥後に水を貯めて水漏れがないかチェックする。その後に川の土砂が入れられるのだ。
これからがビオトープにしていく作業の始まりだ。

最近ずっと地元紙「島原新聞」に連載中の島原振興局長の年頭の事業計画報告があるが、今朝の見出しにでっかく【「浜ん田川」の住民と一帯に取り組んだ河川改修工事は、今後の公共工事の新しい動きだ】といい評価で書かれていたが、大間違いである!

生物も、植生も破壊し、今まで生息していた生き物はこの改修工事でほぼ死滅し、子供たちと行った工事前後の「セレモニー」的なもので、一時的に魚の捕獲、穴掘って水を貯めた池に入れて保護?、完成後に放流があったが、魚の生態を知らずに小さなバケツに暑い時期に水をたくさん入れて長時間そのままにして弱らせたり、死なせたりする事が生物保護活動、環境保護運動なのか?はなはだ疑問であった。

工事よって現在の川は生物がすめない状態になってしまった。これでは従来の自然を破壊をする公共工事と同じか、もっと手間かけた分無駄だった事になる。大人がもっとちゃんとした知識を持って子供に教える必要があるし、知らなかったら専門家に相談すればいい。川の工事設計の際も、川の環境を熟知した川遊びの会の方に相談し、そのアドバイスを聞き、工事中もずっと監督しなければならないはずだ。

 工事業者に丸投げして、何も知らない工事業者は環境などお構いなしに重機で川を破壊した。島原振興局(長崎県)はこれでも立派な工事をしたと威張れるのか?新聞の記事に死滅したメダカなどの怒りを覚えた。
もっと自然環境を学んで、公共工事をするべし!!  】
| 「畳一枚の宇宙」 | - | - | posted by ino-haya - -
「畳一枚の宇宙」その4 14:37
【 “工事開始”  投稿者:清水康裕 投稿日:2006/01/20(Fri) 14:58 No.3223

まず既存の庭の石の水路や植栽などが撤去され、完全に防水するように、コンクリートで基礎工事がなされた。
この段階では「ビオトープ」とは予想できないくらい四角で堅牢な構造物に見えるが、このしっかりとしたプールのような防水基礎工事が必要なのである。
同時にかなり重い石を、現場が裏庭なので重機が入れずに、木を組んで人の力によって石を移動させた。
佐仲氏はこれで腰を痛めたと後日聞きました。(済みませんでした)
同時に給排水の配管工事もされている。

工事は11月から12月にかけての時期だったので、コンクリートの養生に少し待った。
丁寧な作業が写真でもわかるが、僕は家を2回建てたが、工事現場の整理整頓や、ゴミがないことなどが「いい仕事」をするかどうかの判断基準の一つになる。
佐仲氏は、もちろんその点でもしっかりされている。
気配りがいかにできるかがプロとして重要だし、顧客満足度を上げる要素である事は、今のサービス重視の時代には当然のことで、全ての業種に言えることだ。

猪原氏の周りに集う人間は、ただものではない人間であり、そのネットワークから何が生まれ出てくるかは未知数だ。

今回は「コラ!コラ!」というコラムのコラボは、「おい!コラ!!」と言われそうだが、島原を変えるコラボレーションのパワーは、永年島原にはびこってきた「島原病」というしがらみや、既存の組織団体の固い頭、変えられない弱気人間、無関心・人任せ主義・・などの症候群を打破していく新しい動きだと感じる。あれこれ影でこそこそ言う前に、動いて見なさいよ。動かないで批判ばかりして、何も説得力はないね。
人生短し、楽しく活き活きと日々生きるべし!    】
| 「畳一枚の宇宙」 | - | - | posted by ino-haya - -
「畳一枚の宇宙」その3 14:35
【 “和み川(なごみがわ)設計”  投稿者:清水康裕 投稿日:2006/01/20(Fri) 12:00 No.3222

設計者の小松氏のセンスの良さには今回驚きました。
依頼した際に、さて次回の打ち合わせの時にどのような図面ができるのか期待と不安が混在していました。
小松氏は、私にどのようなものを作りたいかの希望を聞かれ、それをいくつか列挙した。

完成された図面には、狭い中に様々な工夫がされていた。
自然の環境を小さくいかに切り取ってきて再現するか?
そして既存の和風庭園との調和も必要であった。
これを見事に形にしていただいた。
これは今島原で始まった「ビオトープ」を作る動きの中で、毎回が状況が違うし、自然が相手なので学習する部分が多いのだ。小松氏はその進化の真っ只中であろう。
今まで作ったビオトープを島原に来られる度に変化を観察し、課題点もちゃんと次の参考にされる。

次のビオトープはさらに進化するであろう。
それは施工者の佐仲氏にも言える。熟練した技術者が、今までの工事にないものに挑戦されている。
情熱がないとできない作業だ。
実はこういう私も、建築家になりたくてたまらなかった人間だ。デザインや家の本を読みあさり、住宅展示場は学生時代からくまなく一人で回った。変わった学生に見えたであろう。

今は建築家と進路指導で挑戦し断念した医者を併せ持つ歯科医師をやっている。本来、歯科医はアートを熟知した医者だ。
昔から絵や物を作るのが好きだった。自動車に至ってはディラーより詳しい。  】
| 「畳一枚の宇宙」 | - | - | posted by ino-haya - -
「畳一枚の宇宙」その2 14:29
添付写真は、着工前の清水邸中庭の図面(小松弘幸氏による平面図)。

 このコラム更新で655回目になるが、やはりマンネリ化や小生の書き込みへの意欲低下が自覚できるようになった。   そこで、今後は時々紹介する写真の当事者と共同(協業)でコラムを作っていくスタイルも取り入れることにした。   「コラボレーション・コラム」略して「コラ!コラ!」。

 従って、コラムを覗いている人は、自分に関する写真が添付された時は、掲示板かメールで文章を当方に送付して欲しい。   その文章をコピーしてコラムに添付すれば本人の写真や文章がこのコラムに紹介できることになる。   先月の松崎氏の「かわせみ」の素晴らしいショットや感激の文章の掲載がいい例である。   はっきりって、人の助けを借りようとする姑息な考えからだ。   どうか、みなさんよろしくお願いします。

【  “祝「和み川」連載” 投稿者:清水康裕 投稿日:2006/01/19(Thu) 10:58 No.3215

「ビオトープ」という言葉は、知らない人にはまだ通用しない言葉で、才藤さんがもっとわかりやすい日本語がいいと言われていました。今回「畳1枚の宇宙」のタイトルでコラム掲載が始まり、その原点として、「自然生物や植物が持続循環して生息可能な水辺の環境の再現」を何かいい言葉で表現したいです。
「水辺の自然環境域」「小川・湿地帯の再現空間」「植物生物が存在する水辺環境」・・なかなか翻訳は難しいですね。

さて、実家を新築した際に写真のように狭い土地に庭を作る際に、いかに水や、旧家の基礎にあった石、昔の大手川の水車小屋の名残の粉をつく石を使って庭園を作るかがコンセプトでした。石の中央に溝を掘り、それを並べて水の水路を演出しました。最終地点の丸い石が水車小屋で粉をついていたものです。

白い玉砂利を敷き詰め、残った基礎石は半分に切って雁行様式の敷石にしました。アクセントで白い玉砂利の中に京都風に瓦を埋め込みました。右側の大きな石は、前の家の玄関前に他界した両親が置いていたもので、2年前の12/23の新築中の放火事件で真っ黒になっても残っていた石を裏庭に移したものです。

完成して間もなかったのですが、水路の勾配が少ないので夏場は特に「藻」の発生がひどく、それの為か地中の水を受けるマスの網が目詰まりして十分に排水できずに周辺が水浸しになっていました。ちょうどその頃、しまばら未来塾の松下氏が「のぞみ川」を完成させて、私も興味が湧いてきた所だったので、「速魚川」の主で、ビオトープの専門家である猪原氏にプロジェクトの相談をして、コーディネートをしていただくことになりました。「速魚川」、そしてその店の前にある欣喜堂さんの「ほたる川」、松下皮膚科院長宅の「のぞみ川」に続く第4弾でした。

ちなみに、島原市内では現在湧水を使って水を流したり(改装前の私の庭に類似したもの)、池を作ったりはありますが、それは生物がすむ「ビオトープ」というものでもないし、じゃあ鯉が泳ぐ水路や池はそうかといえば、明らかに違う。

人工的に作られたものだけれども、そこには自然環境を熟知して再現する事が必要なのです。島原という田舎であっても、逆に公共下水道がなく、汚い生活廃水は川や海に垂れ流されて生物が住める川ではなくなったので、我々は、せっかくのきれいな水が湧く恵まれた町なのに、その恩恵に対して無関心で、汚す、トンネルを掘ろうと計画する、川をコンクリートで固める・・などの自然破壊をしています。それに対しての反省警鐘であり、「湧水を使った島原市の活性化」の一貫なのです。昨年長崎県の事業で改修された雲仙市国見町の土黒川(ひじくろがわ)の通称「浜ん田川」の自然は、事業目的であった「住民が川と親しむ」と「生物がたくさんいる川」とは全く違ったものとなり、以前いたメダカ、ハヤ、カワエビ、ドジョウ、フナ・・ほぼ全滅で、川辺の植生も破壊されました。

県の島原振興局に事業前後の環境評価を責任者はしたのかと質問状を提出しましたが、今もって回答はありませんし、また地元紙の「島原新聞」は読者クラブへの投稿でも2回投稿しましたが掲載してもらえませんでした。島原半島の環境への認識の低さには、今後我々が取り組むべき課題がたくさんあることを示唆しています。
今回のコンセプトは、和風庭園との調和、畳1枚くらいの空間があればできる・・ということでした。
素晴らしいチームワークと、各人の専門家としての情熱で見事それは実証されました。
拙い文章ですが、コラムに沿って今後コメントを書きます。   】
| 「畳一枚の宇宙」 | - | - | posted by ino-haya - -
「畳一枚の宇宙」その1 14:28
清水歯科院長の清水康裕氏が自宅の中庭を改造し、「ビオトープ」にすることを決意した。

 一昨年前に新築されたばかりの自宅の立派な中庭を再び掘り返すのだからもったいない気もするが、清水氏の熱い思いは止まらない。     それは、タタミ一畳ほどの狭い空間に生物が自然に息づく場所、つまりビオトープを作れないか?という命題に挑戦する事でもあった。     もし、成功すれば大変な反響を呼ぶだろう。 

「ビオトープ」が規模の大小ではなく、質によって実現するとなると島原市内の人間にとって「ビオトープ」は身近な存在になり、自分でも実現できるものとして、一挙に広がる可能性が出てくる。      これはしまばら半島未来塾が今後展開しようとしている「湧水を使ったまちづくり」あるいは「湧水による自然と文化の経済戦略」に直結していくはずである。    添付写真は着工直前の清水邸中庭の写真(二階から見下ろした風景)。

 昨年の12月26日にすでに完成した清水邸ビオトープ「和み川」、つまり「畳一枚の宇宙」の完成までのプロセスを、今後コラムで紹介していきたい。    スタッフは、昨年完成して反響を呼んでいる松下ひふ科のビオトープ「のぞみ川」と同じメンバーである。   設計・小松弘幸、施工・佐仲忠敏、監修・才藤和彦という県内最強のビオトープ制作チーム。
| 「畳一枚の宇宙」 | - | - | posted by ino-haya - -
| 1/1 |