猪原金物店・コラム明治10年に創業。九州で2番目に歴史の金物屋

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第二回 「潮風窯」作陶展・その2 19:45
明日からいよいよフランス人陶芸家・リュック・フーシェ氏の陶芸展が速魚川ギャラリーで始まる。 会期は10月21日(木)から25日(月)までの5日間。 本日午後3時にリュック夫妻の乗ったワゴン車が到着し、3時半から会場設営が始まった。 一年半振りであるが、作風はどのように変化しているのだろうか?・・・・


リュック氏とかおるさんは、ワゴン車からディスプレイ用の組立式木材を迅速にギャラリーに搬入していく。 去年3月に第一回をしているので、配置関係で悩む必要はない。 見る見る間に展示台が完成し、作品が並べられる。 

「秋の陽はつるべ落とし」で、まだ午後5時前だというのに中庭は次第に薄暗くなっていく。 今回も新しい造形の作品が多く、1300℃という高温の窯に塩を投げ入れて気化させ、生地と釉薬に独特な変化をもたらす【塩釉焼(えんゆうやき)】の魅力が随所に出ている。


【塩釉焼】は鮮やかなブルーの色合いが特徴であるが、濃淡の褐色系の渋い器も目につく。 「そもそも、12世紀のドイツでこの焼き方が誕生した頃は、褐色系が多かったようです。 その後いろんな試行錯誤が繰り返され、見事なブルーも出せるようになったそうです。」とかおるさんが説明した。





























 
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第二回 「潮風窯」作陶展・その1 12:13
フランス人陶芸家・リュック・フーシェ氏による第二回「潮風窯」作陶展が、今月21日(木)から25日(月)までの5日間、速魚川ギャラリーで開催される。 第一回が昨年3月だったから、約1年半振りの開催になる。





 
彼のプロフィールは・・・・(以下、自己紹介になる) 

20世紀後半フランス パリ郊外生まれ。13歳で柔道を始め、武道の[精神]をより磨くために、23歳でよりスポーツ色の薄い空手へと転身。その後イギリスで空手の修行をしていた時の出会いから、内弟子として福岡県の春日市にある道場[晟心館]に入り修行。

1989年弓道、1990年居合道をはじめ、1993年茶道の専門学校
[裏千家学院緑会]に入学するため京都へ。1996年専門学校を卒業後、再び福岡へ。1999年福岡県小石原村へ移住。潮風窯を開く。

Qualification

空手3段

弓道錬士5段

居合道4段

茶道(真之行と引次)裏千家指導の有資格

History 陶芸家 Luc Foucher

 日本文化に初めて接したのは、フランスにいた頃[強くなりたい]思いではじめた柔道です。  そして、武道の持つ精神的なものにさらに興味を持ち空手も習 いはじめました。  来日して空手を学びながら知り合った人との交流で、弓道、居合道や茶道などの日本文化に触れ合う機会が増えました。

 京都の裏千家で3年間勉強。学校の歴史の中で外国人としては初めてのお茶を指導する免状をいただきました。茶道には、日本文化の色々な面が含まれてい ます。 修行中に器の美しさから陶芸に興味を抱き、陶芸の勉強をはじめました。窯作りについては、本を片手に自分一人で作りました。私が選んだのは[塩釉 焼]といって、十二世紀のドイツで生まれた手法です。約1300度になった窯に塩を投入し、気化した塩が生地と釉薬を変化させます。 二度と同じ物ができ ない一期一会の楽しみが一番の魅力です。鮮やかなブルーの色合いが特徴です。

 この技法と風合いから“潮風窯”Vent de sel と屋号命名。 窯の誕生です。

作品の中には、育ってきた文化と暮らしている文化を融合した物もあります。 ひとつひとつ日常生活の中で楽しめる様に作っています。 是非、潮風窯でお会いしましょう。














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「潮風窯」作陶展・その5 18:58
添付写真は、最終日に撮影したリュック夫妻と、リュックの器を使った料理の写真群。  美男美女の取り合わせだ。
リュックは映画《インディージョーンズ》などで有名なハリウッド俳優:ハリソン・フォードにも似ている。

彼らの住む福岡県朝倉郡東峰村の小石原といえば大分県との県境で日田にも近い。  リュックは週に2日ほど、片道40分ほどかけて日田の弓道場や居合道の道場に通っているという。

茶道、空手道、弓道、居合道、柔道と武士道から派生した《道》を極める事に徹した陶芸家である。  13歳から武道をしてきた彼の手は大きく分厚い。  この手があの繊細な作品を創っているのだ。

フランスで日本の柔道と出会い、空手道を極めるためにイギリスに渡り、それがきっかけで来日、茶道裏千家を極めるために京都へ行き、茶道の茶器に魅かれ陶芸家を目指し選んだのがドイツの塩釉焼、出逢った女性が長崎出身のアメリカ育ち・・・・まるでリュックは世界中の歴史や文化と旅をしているようだ。





リュックは牡蠣(かき)が大好物である。  しかも生牡蠣には目がないそうだ。  当店にあった「オイスターナイフ」を購入して「どこにも置いてないんです」と言った。  島原では牡蠣の事を「石華(せっか)」という美しい方言で呼ぶと話した。  牡蠣の盛られた皿だけはかおるさんの作品。


上の写真は、これまたリュックの大好物である《フォアグラ》、つまりガチョウの脂肪肝の料理である。  ベジタリアンであるリュックに「それはおかしい、矛盾するじゃないか?」と問い詰めると「ベジタリアンだが《フォアグラ》は美味しいんです」(!?)  哲学の本場フランスにはかなわない。 


リュックの手料理《スズキのムニエル》  先日、散人氏と食事に行った時に《舌ビラメの煮つけ》が出てきた。  今が旬で美味しかったが、フランスの高級食材として有名な《舌ビラメ》も、島原の方言では《靴底(クッゾコ》と呼ぶ。  トラフグは《ガンバ》と、島原弁にかかればどんな高級食材も一刀両断である。


かおるさんが作ったロールケーキ。  これはジョージア仕込みのクリーミーな味がするのだろうなぁ・・・・
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「潮風窯」作陶展・その4 15:05
潮風窯(Vent de Sel)のリュック・フーシェ氏ご夫婦と作陶展を開催して本日で5日目になる。  明日がいよいよ千秋楽。  多くの出会いが生まれた目まぐるしいほどの5日間だった。

このところ夜も連日、テネシーウィリムズの「欲望という名の電車」の舞台稽古が続き、少し疲れが溜まっているような気がする。  

こんなことをしている間に、明日の早朝は次女・小夏が東京に旅立つ。 あっという間の18年間。  親父としてあるいは家庭人としては失格である。

リュックの作品に触れたり、リュック本人といろんな話をしているうちに、多くの事を学ばせてもらった。  奥様のかおるさんは長崎出身のアメリカ育ちで、英語にジョージア州訛(なま)りがある事に少しコンプレックスを持っている美しい女性である。

コンプレックスの理由は、リュックが空手の修行でイギリスに渡り、英語の王道と言われる《クイーンズ・イングリッシュ》を身につけているからだという。  英会話もまともにできない小生としては贅沢な悩みに聞える。

作品展の前夜祭として3月4日に散人氏がわれら3名を食事に招待してくれた。  リュック夫婦は日本酒の大ファンであり、その時に出された幻の名酒《獺祭(だっさい)》の美味しさに感動していた。

以下の12枚の写真は、リュック氏から提供してもらった。  塩釉焼(えんゆうやき)は、釉薬を使わず1300度の高温の窯に塩を投入して、気化した塩分が器の土の成分と融合して、表面に写真のような不思議で美しい模様と色彩をつける事で知られている。

意図的に作れない予測不可能な、窯の中に住む《火の神様》が創る造形美だ、とリュックは言った。  心が浄化されるような深い海のブルー・・・・・しかも、二度と同じものと出会うことができない《一期一会》の作品群。
























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「潮風窯」作陶展・その3 12:33


いよいよ本日より「潮風窯作陶展in速魚川」がスタートした。

リュック夫妻は昨日午後2時から会場設営と作品搬入を約3時間以上かけて行った。  展示台などは組立式の木製であるが、非常に効率よくできており、設営が完了した時、速魚川ギャラリーが別世界に変身していた。

前日の設営中にもかかわらずお客様がボチボチ訪れ、作品の美しさや迫力に溜息が漏れていた。  小生が配達中で不在の時に散人氏が来たらしく、本日のHP掲示板にリュックの作品の講評を書き込んでくれた。

芸術全般にも造詣が深く文章表現も巧みな人なので、このような書き込みは非常に助かるのだ。  例によってコピーし、以下に紹介する。


田屋敷酒風散人 > 昨日、少しだけリュックさんの作品を拝見した。 まだ展示の準備中で奥様には何かと説明を要求してご迷惑をお掛けした。  さてリュックさんの作品はというと、昔、洗練されていることを「ハイカラ」と云っていたが、その「ハイカラ」という言葉が湧いてきた。  日本では茶器など「見立て」が多い。  朝鮮あたりの生活雑器の何の変哲もないものを「侘び」だったり「寂び」だったりと「見立てる」のである。  素人目には「どこがいいのか?」となる。  考え落ち、のようなもので、難しい。  しかし、リュックさんの「器」は正に「洗練」されていて、直接的に「青」の美しさが表現されている。  絵筆を振るう「柿右衛門」的でなく自然に任せて「美」を引き出す、現代的な思考が感じられた。 (3/5-10:58)
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「潮風窯」作陶展・その2 17:19


添付写真は福岡県小石原村にある「潮風窯」のリュック・フーシェ氏。

彼のプロフィールは・・・・(以下、自己紹介になる) 

20世紀後半フランス パリ郊外生まれ。13歳で柔道を始め、武道の[精神]をより磨くために、23歳でよりスポーツ色の薄い空手へと転身。その後イギリスで空手の修行をしていた時の出会いから、内弟子として福岡県の春日市にある道場[晟心館]に入り修行。

1989年弓道、1990年居合道をはじめ、1993年茶道の専門学校
[裏千家学院緑会]に入学するため京都へ。1996年専門学校を卒業後、再び福岡へ。1999年福岡県小石原村へ移住。潮風窯を開く。

Qualification

空手3段

弓道錬士5段

居合道4段

茶道(真之行と引次)裏千家指導の有資格

History 陶芸家 Luc Foucher

 日本文化に初めて接したのは、フランスにいた頃[強くなりたい]思いではじめた柔道です。  そして、武道の持つ精神的なものにさらに興味を持ち空手も習 いはじめました。  来日して空手を学びながら知り合った人との交流で、弓道、居合道や茶道などの日本文化に触れ合う機会が増えました。

 京都の裏千家で3年間勉強。学校の歴史の中で外国人としては初めてのお茶を指導する免状をいただきました。茶道には、日本文化の色々な面が含まれてい ます。 修行中に器の美しさから陶芸に興味を抱き、陶芸の勉強をはじめました。窯作りについては、本を片手に自分一人で作りました。私が選んだのは[塩釉 焼]といって、十二世紀のドイツで生まれた手法です。約1300度になった窯に塩を投入し、気化した塩が生地と釉薬を変化させます。 二度と同じ物ができ ない一期一会の楽しみが一番の魅力です。鮮やかなブルーの色合いが特徴です。

 この技法と風合いから“潮風窯”Vent de sel と屋号命名。 窯の誕生です。

作品の中には、育ってきた文化と暮らしている文化を融合した物もあります。 ひとつひとつ日常生活の中で楽しめる様に作っています。 是非、潮風窯でお会いしましょう。
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「潮風窯」作陶展・その1 11:07


速魚川ギャラリーの作品展として、今年の一番手は「潮風窯」作陶展を開催する。

サブタイトルは・・・【 Vent de Sel(潮風窯) 暮らしの中で楽しむ 春の彩 】

会期は3月5日(木)〜9日(月)の5日間。 10:00〜18:00 

作家は福岡在住のフランス人・リュック・フーシェ氏(Luc Foucher)。

リュック氏は有田の陶芸家・大石順一氏と同様に、長与町の「カフェ・ド・ジーノ」のオーナー・山本美子氏からの紹介で知り合った。

昨年の夏に素敵な日本人の奥様と二人で当店を訪れ、自然豊かな島原も含めた当店をすっかり気に入って「是非、来春に作品展をしたい」と要望があった。

不況による購買意欲の低下は、全国の作家の作品展を直撃しており、最初はお断りするつもりだったが、「売り上げなどより、島原という素晴らしい土地で自分の作品を見ていただきたい」という熱意にほだされてしまった。

リュック氏の素晴らしい作品にも心が動いたのだが、フランス人でありながら日本人以上にサムライの空気が漂ってくるのが気になった事もある。

あとで彼の経歴を知ってその理由が理解できたのだった。

添付写真はリュック氏の作品であるが、「塩釉焼」という12世紀のドイツで生まれた手法で、約1300度の窯に塩を投入し、気化した塩が生地と釉薬を変化させることによって生まれる。

つまり窯変の度合いが大きく、二度と同じものができない【一期一会】の楽しみが一番の魅力。  写真で分かるように、鮮やかなブルーの色合いが「塩釉焼」の特徴である。



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