【夏の涼】その3

2009.07.19 Sunday

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    梅雨もほぼ終わり、いよいよ盛夏の到来である。  当店において毎年この時期に人気を集めている龍一郎氏直筆の団扇(うちわ)がどっさり送ってきた。   今年のバージョンは、かなり変化球をまぶしてきている。   プロ野球では福岡ソフトバンクホークスが単独首位に躍り出た。   熱狂的ファンの龍一郎氏は今頃、いきつけの「スナックひろ」で祝杯を挙げていることだろう。  (福岡市内の六本松にあるこの有名な店は、どんなに飲んでも料金は500円である。)   小生はペナントレースなんて全く興味ない。   阪神のバカ、バカァ〜!!!!


    龍一郎氏から作品などが送られてくる時は、添付写真のように時代劇風の大げさな手紙が添えられている。   これがなかなか面白い。   彼が将来、何かの手違いで人間国宝になったりした時の事を考えて、過去の手紙類はすべて保管している。   ほら、よくNHKの人物伝なんかで「生前の○○が友人●●に宛てた直筆の手紙」って出てくるでしょう。 


    上の写真は、手紙の結び部分。   ちゃんと生活苦の「泣き」も入れてあり、同情を引きながら、あえて「暑い」を「厚い」と間違えて「ボケ」も入れる手の込みようで、かなり完成度の高い文章である。  


    上の写真は、本日当店にカキ氷を食しに来た散人氏が選んだ龍一郎氏の団扇。   「生涯ばかちん」の「ばかちん」は博多弁。   以前、龍一郎氏が散人氏にプレゼントしたTシャツに書いた文である。   「散人は生涯、ばかちんを貫く覚悟だろう」という意味か? 

    「どげんでんなる」は長崎弁。  「どうにかなる」「なんとかなる」あるいは「どうにでもなる」という意味。   長崎の漫画家で吟遊詩人・岡野雄一氏の名曲のタイトルである。   宮崎県の東国原知事が「宮崎県をどぎゃんかせんといかん」と言ったが、宮崎弁では「どぎゃんでんなる」、島原弁では「どがんでんなる」と地方によって多少異なってくる。

    「まあ 座れ」は、まつを氏の名言。   「山は大きな水のかたまり」は来たる10月10日に富士山麓で開催される香音天の野外コンサートのテーマである。  龍ちゃんはホントに参加するんだろうか?

       

    上の写真は、小生が選んだ団扇。   と、ここで散人氏が掲示板にコメントを入れている!     う〜ん・・・・くそ!  見事にやられた!   悔しいけど、以下に散人氏のコメントを紹介する。


    【団扇と人柄】 投稿者:田屋敷酒散人 投稿日:2009/07/19(Sun) 21:25

     書家井上龍一郎が、関が原に遅参し父家康に叱責を受けた
    秀忠のように「遅れてすみません」と送りつけた30ぐらいの
    文字入り「団扇」。
     「コラム用に選んでくれませんか」と五代目当主、この五代
    も同じ家業をしているというのは驚嘆に値することであって、
    散人の家はまだ二代目60年に過ぎない。当家は120年で
    ある。120年の間には様々な歴史に遭い、筆舌に尽くし難い
    こともあったろう、がしかしシーラカンスのごとき生命力で
    平成の御世にレッキとした「金物屋」を営業し続けている。
     そこで主人が選んだのが「団扇」の写真の二段目。
    「婚活中」は今流行りの言葉を選んだだけだが、

    「どもども」は商人らしいお追従あふれる言葉。
    「ぼくがいると迷惑ですか」はさも謙虚に周りの顔色を見つつ
    しかししたたかに「迷惑とはっきりと云わないなら、このままここに居続けますよ」と腹では居直る姿。
    「めっそうもございません」は強敵に逢うと擬態で「死体」に
    豹変する小動物の機転が現れている。
    「全部わたしがやりました」は奥さんの長い小言に閉口して
    腹も立つけどもう直ぐテレビで好きな「ネイチャー番組」や
    「平和なスピリチャル番組」の開始が迫り、ついに痺れを
    切らし奥さんに半ば投げやりに「はいはい私が全て悪いのです」と降参したとき。

     以上、主人の「見逃してください」「見捨てないでください」という二大指針からくる「団扇」の選択です。

     三段目写真は二人で選んだ龍一郎の現状をよく表した「団扇」

    金がないから「当たれ宝くじ」
    昼はラーメンが多いから「笑門招福」(ラーメン鉢の底には
    この言葉が印鑑状によく書いてある)
    「空よ海よ」は色付きである。いつか龍一郎は色紙に蕪村よろしく絵を書いていたが、
    日展無審査の本田宗也に「龍さんは、絵を描かんほうがいいよ」と一笑に付されしょげていたが、
    また色つきを出した、「復讐」の意味か、上達はしてないけど気持ちは分かる。
    「炎魂」は暑苦しい。完全に季節を外している。

     とまぁ、なかなかに個性あふれる「団扇」群ではある。

     お後が宜しいようで。 


    風龍 > 夏はTシャツ・団扇。冬はカレンダー。年間通してポストカード。
    こつこつと思いを表現し伝えていきたいと思っております。です。
    路上販売では高校生や若者たちが興味を持って見てくれる。
    団扇を「水戸黄門の印籠」のように使うとどうなるのだろう。どんな場面で、どんな風に使えるかなぁ。と考えた。

    校長室に呼び出された生徒が緊張して立っている。そこで、校長が「まあ座れ」の団扇をパッと見せる。
    生徒は緊張がほぐれ、椅子に座る。校長は、黙ってお茶を淹れてやる。
    生徒は、背中のベルトに挿した「全部私がやりました」の団扇を顔の前に掲げる。校長は、黙ってうなづく。一件落着。
    生徒はもう一つの団扇を取り出す。「僕がいると迷惑ですか」。
    校長は困った顔をして、団扇を見せる。「あなたらしくあればいい 大丈夫」。
    こんな風に場面を想像しながら作っていった。
    人間関係がスムーズにいくように使ってもらえたら嬉しい。

    「婚活中」も「人生ぎりぎり崖っぷち」とセットで使うと効果倍増だ。
    以前、居酒屋の大将が「この団扇10枚くれんね」と一気に売れた。店の壁にずらりと貼るらしい。
    安い団扇だから、毎年張り替えたら店の雰囲気が変わっていい。

    「傾奇者」と言うTシャツの注文を受けた事がある。何の事やら分からずに作った。
    どうもパチンコのキャラクターらしいと後で知った。
    「龍さん、俺には牙狼と書いてくれ」とパチンコ好きの友達が言った。これもパチンコのキャラクターらしい。
    それから、パチンコ屋の前を通る度にポスターを丁寧に見るようになった。
    「花の慶次」や「海物語」「夏物語」「エバンゲリオン」なんてのがあった。パチンコ業界も大変だ。
    「嵐を呼ぶ男」ってのが気に入った。
    パチンコ屋の前の路上でこんなものを売ったら、飛ぶように売れるかなぁ・・・。
    (7/21-10:17)



    この時期、団扇なんてプラスチック製の骨に印刷された紙が貼ってあるものが、百円ショップなどでごまんと売ってあるし、補助金付き町おこしイベントなんかでは無料配布している。   それはそれでよい。

    当店では【感性商品】、つまり大量生産ではなく作家の血のかよった手作り作品、つまりオンリー・ワンを展示販売することで「棲み分け」を図っている。   龍一郎氏の団扇もそのアイテムのひとつである。

                ★  書家・井上龍一郎直筆の団扇   800円(税込み)

    皆さん! 暑い夏にこの「燃える闘魂」龍一郎の熱い思いのこもった団扇で暖を、いや涼をとってください! 
    う〜ん・・・・かなり無理のある「泣き」を入れてしまった・・・・

    【夏の涼】その2

    2009.06.30 Tuesday

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      本日、中庭で茶房速魚川特製の【かき氷】を撮ってみた。  氷を口の中に入れると、フワッと溶ける。  恐らくこの感触は普通のかき氷では味わえないはずだ。  長崎市内や九州各地からこの【フワッ】という不思議な感触を求めて何度も当店を訪れる【かき氷ファン】が増えつつある。   氷にかける蜜(シロップ)も、どぎつい着色料の入った市販品は使わず、水飴やザラメなどを時間をかけて煮込んだ手作りである。     
       

      【フワッ】とした不思議な氷の感触は、かき氷機に使用する刃の切れ味で決まる。  鉋(かんな)の刃と同じ原理である。  まず中砥石(1000番位)で研ぎ、次に仕上げ砥石(6000番)で砥ぐ。  その後、天然砥石(15000〜20000番)で超仕上げに砥ぎ上げる。  

      この状態の刃を皮膚に当てると、表面の産毛が何の抵抗もなく切れて飛ぶ。  かき氷機に設置し氷を回すと、不思議な現象が起きる。  皿に落ちてきたかき氷がパウダースノー状態になり、手で軽く握って放すとまた同じ大きさに膨らむのである。  困るのは蜜をかける時である。   シャワー状に噴射された蜜が、かき氷にしみ込まず斜面を滑り落ちるのだ。

      上の写真は、超仕上げ状態に研ぎ上げたかき氷機の刃。  硬質のハガネの繊細さと柔らかい地金(じがね)のコントラストが美しい。  当店で3代にわたって使用している超仕上げ用天然砥石の上に刃を置いて撮影した。

      砥石などで目の粗さを数字で示す単位(番手)は、1インチ(2.54cm)の一辺間にある目数を言う。  【メッシュ】ともいう。  世界共通の単位なので覚えておけば便利である。   超仕上げの天然砥石は20000番を超えるものもあり、砥粒一個の大きさは1ミクロン(千分の一ミリ)ほどだ。  人造の仕上げ砥石は、せいぜい6000番〜8000番が限度である。

      【夏の涼】その1

      2009.06.29 Monday

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        コラムで紹介したい事がいっぱいあるのに、なぜか気分が乗らない。  その原因がわかった。  老眼鏡が合わなくなったのだ。  老眼がかなり進んでいる。  パソコンの画面を長く見ていると目が疲れてイライラするのはそのためだ。  


        上の写真は、有田の陶芸家・大石順一氏による風鈴。  店内に展示している南部鉄の風鈴とはまた趣が異なる。
          風が吹くと磁器特有の高音域の上品な音がする。   愛くるしいデザインで、色はブルーと白

                      ★ 手作り風鈴  大石順一作   1200円 (数量限定)



        本日、茶房速魚川の夏の新作スイーツが登場。  試食してみたが【いける】   ぜんざいの小豆(あずき)は、S女史の実家(地元農家)から仕入れた国産小豆の本物。   しかも、S女史の実家は綺麗な湧水で米などの農作物を作っている深江町の山間にある。  アイスクリームの上にちょこんと乗っているミントは速魚川自生のもの。  

        さて、この新メニューの名前は何にしようかなぁ?   「クリームぜんざい」?・・・・
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