猪原金物店・コラム明治10年に創業。九州で2番目に歴史の金物屋。
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【シーサー作家】その1 18:50
今年の春、3月28日(土)に速魚川で「宴 水回廊」が開催された。  その宴に、沖縄から25歳の男性が参加していた。   その若者は手捻りのオリジナル・シーサーを作っている陶工・池田翔一氏だった。    彼は「翔屋」という工房を構えて、ひたすら沖縄でシーサーを作り続けている。  なぜ彼がシーサーに惹かれてこの道を選んだのか聞けなかったが、礼儀正しい立ち振る舞いと会話する時の真剣な眼差しが印象に残っている。   散人氏がシーサーについての解説を掲示板に書いてくれたので以下に紹介する。

      【阿吽】 投稿者:田屋敷酒散人 投稿日:2009/07/10(Fri) 21:39

       コラムに「シーサー」が出現した。

       シーサー即ち獅子。 除災招福の象徴。
       風水思想により「聖獣の力を持って魔物と対峙する」像。
       東洋には獅子、ライオンは存在しない。
       調べると、古代オリエントが発祥でシルクロードを中国
       まで来て、沖縄に渡ったと伝えられている。
       スフィンクスが本家本元ではないかとも云われている。

       写真5〜7までは「メン シーサー」は「面 獅子」
       単色が多いシーサーのなかで、色付きシーサーがいた。
       「阿」と「吽」、「あ」と「うん」。 
       阿が雄で右。 吽が雌で左。
       このメン・シーサーには若い職人の溌剌とした元気さや
       造る喜びがこちらに伝わってくる。  つい年も忘れ、
       自分もシーサー顔を「あ」「うん」と言って作りたくなる。
       若くなった気分にさせる。
       一人住まいの私は留守が多いので守り神としてメン・シーサ−
       一対をイノハラさんに注文した。 来るのが楽しみだ。


以下の連続写真4枚は、同一のチブル・シーサー。    池田氏が21歳の時に作った作品である。   デッサン力のある写実的なシーサーであるが、若い時にこのように基本をしっかり修行しておけば、時間と経過と経験で、味わい深い個性的な作品が生まれるようになる。   現在の池田氏の作品にはその片鱗が十分垣間見える。  将来が楽しみな作家だ。






上の写真は、先日沖縄から届いた「メン・シーサー・機廖 池田氏と電話で話すうちに、当店で展示販売する事になった。   手捻りのオリジナル作品である。  【魔除け】としての迫力もあるが、どこか滑稽でユーモラス。   以下は、「翔屋」のHPの解説文である。

「阿吽の呼吸」という言葉があります。2つのものが同じタイミングで協力しあうことだと思います。シーサーには口をあけた「阿形」と口を閉じた「吽型」があり、沖縄では家の屋根や門柱などに阿吽2体のシーサーを1対(ペア)として置く風習があります。阿吽の1対には、雄と雌、生と死などの意味があり、「阿形が幸福を呼び込み、吽型がしっかりとそれを閉じ込めて守る」などとも言われます。因みにチブルシーサーとは首から上のみのシーサーで昔は村や町の入り口や大きな屋敷の屋根などに阿形の一体のみで設置されていました。


上の写真は「メン・シーサー・供廖  池田翔一氏のプロフィールを以下に紹介する。

     1984年に沖縄県に生まれ、東京で育つ。

     文星芸術大学美術学部美術学科(陶芸専攻)を卒業。

     2006年から沖縄県でシーサー制作を始める。

           《入展歴》

     2005年  第57回 「沖展」 入選

     2006年  第58回 「沖展」 入選

     2008年  第60回 「沖展」 入選 

     2009年  第61回 「沖展」 入選

           《仕事歴》

     大和ハウスロイヤルパークスシーサー西新井(東京都西新井に建設中マンション)のシーサー制作に携わる

                 (大型シーサー2対、中型シーサー10体、頭シーサー4体)

           《制作者・池田翔一の思い》

   実質的には置物でありながら、同時に魔除けでもあるのがシーサーの魅力の1つと言えます。
   そうした意味合いを持っているシーサーですが、現在では、陶製シーサーの制作方法が大きく変わってきています。
   石膏型に流し込み作る物や、石膏型で作ったのち細部を手直しするなどして作る物が増え、
   大量生産化されています。  最近では台湾製の物まで出回っている状態です。
   昔から受け継がれてきた、本来の手捻り、または紐作りといった方法で1から手作りで制作を行い、
   手軽な土産物としてのシーサーではなく、魔除けとしての迫力のあるシーサーを作ることを目指しています。



上の写真は、「メン・シーサー・掘廖     散人氏とオイディプス王のケンジ氏が注文してくれた彩色バージョン。
メン・シーサーのサイズは、直径20cmほど。  後ろに紐がついており、玄関や壁掛けのインテリアとしても最適である。

         ★ 「メン・シーサー・機廖 ^ひ澎貘弌 。隠隠牽娃葦漾 弊嚢み・当店に展示販売しています。)

         ★ 「メン・シーサー・供廖 ^ひ澎貘弌 。隠隠牽娃葦漾 弊嚢み・当店に展示販売しています。)

         ★ 「メン・シーサー・掘廖 ^ひ澎貘弌 。隠械牽娃葦漾 弊嚢み・当店に展示販売しています。)


池田氏は3月の速魚川「宴 水回廊」に参加し、彼の内部で何かが弾けたのだろうか、現在、「龍」を制作しているという。   完成次第、このコラムで紹介する予定だ。   「メイキング(制作工程)の記録写真も撮っておいてください」「わかりました」で、電話を切った。

「まつらわぬ者」・・・・時代の流れや権力に盲目的に服従、服属せず、人として本来あらねばならぬ道を追求していく者。  東京育ちの池田氏が故郷・沖縄に帰り、シーサー制作という険しい道を選んだのは、彼の内部に沖縄人として「まつらわぬ者」の血が流れていたからだろうか?・・・・
| 【シーサー作家】 | - | - | posted by ino-haya - -
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