猪原金物店・コラム明治10年に創業。九州で2番目に歴史の金物屋。
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【陶芸家・大石順一】の土鍋 18:22
数ヶ月ほど前から当店内に大石順一氏の土鍋を3種類ほど常設展示したことで、時々注文が入るようになった。  もちろん展示してある土鍋を直接買っていくお客様もいる。  「ご注文で約一ヵ月半ほど納期がかかりますが・・・」と説明しても、ほとんどの客は「楽しみに待っています。」と了承してくれる。 

現在の大石氏の土鍋の価格は、小で17000円、中で20000円、大で23000円ほどである。 東京近辺で作家モノの土鍋を求めようとすれば、5〜60000円が常識である事を思えば、確かに大石氏の土鍋は安い。 冬場に数回ほど鍋物をする程度だったら、市販の大量生産された安い土鍋でいいのかもしれない。 しかし、料理に多少こだわりを持った人なら、あらゆるシーンで土鍋が活躍することを知っている。

以前、大石氏に聞いた話で驚くべきことがあった。 100円ショップや量販店などで飛ぶように売れている安価な陶磁器類はそのほとんどが中国、韓国、台湾製であるが、窯の温度が1000度くらいで焼かれているものが多いそうである。 この低温では釉薬に含まれている青酸類などの有毒物質が気化せずに器の表面に残留し、長年使用していると溶融して人体に危険を及ぼす可能性があるのだそうだ。

窯内の温度をわずか100度上げるのでもかなりの時間と燃料代がかかる。 1200度〜1300度で焼くのにはそれなりの理由があり、1000度ほどの低温で焼くのにもこれまた、それなりの理由があるのである。 昔から「知らぬがホトケ」という言葉があるが、大衆を相手に莫大な利益を上げるためには企業も日夜あらゆる知恵を絞っているのである。


            ★ 土鍋 (小) 口径200mm×H107mm 3〜4合炊き用  17000円  大石順一作


       ★ 土鍋 (小・深型・木ブタ付き) 口径155mm×H120mm 3〜4合炊き用  17000円  大石順一作






          ★ 土鍋 (小・深型・木ブタ付き) 口径155mm×H120mm 3〜4合炊き 17000円  大石順一作




二年前(2009年)の4月に生協の雑誌「クリム」の記者から電話があった。 「貴店で扱っておられる商品の中で、九州内で作られている台所用の道具、しかも是非お勧めの逸品がありますか?」という質問だった。 一瞬、大石順一氏の土鍋が脳裏に浮かんだ。 「有田にすごい土鍋を作る陶芸家がいます。 もちろんいろんな器類も作ってますが、機能、デザインなど他の追随を許さないと思います。」と答えた。

その後、陶芸家・大石順一から造形作家・大石順一の世界へと説明が広がっていった。  「クリム」の記者は最後に大石氏の連絡先を確認して電話を切った。 九州・沖縄全体の生協会員だけでなく一般書店にも置いてある有名な雑誌である。 これに大石氏の記事が掲載されたら素敵だなぁ、と祈った。


上の写真は、大石氏の土鍋や当店の道具類の紹介が掲載された「クリム」6月号(2009年)の表紙。 この号の見開き12〜13ページに大石氏の記事が大きく掲載された。(以下の写真)


有田の大石氏の工房に「クリム」の記者やカメラマンが取材に訪れた時、実際に煮込み料理や炊き込みご飯が大石氏によってそれぞれタイプの異なる土鍋で作られ、取材陣に振舞われた。 全員がその味に感動し、同行していた編集担当者はその場で大石氏に土鍋を注文した。

土鍋を熱することで発生する遠赤外線は、煮る、炊く、蒸す、焼く、という料理加工の常識を根本から覆す。 少ない火力で効率よく食材の芯にまで熱を通すので、出来上がった料理の味が劇的に変わってくるのだ。 





 
| 【陶芸家・大石順一】 | - | - | posted by ino-haya - -
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