猪原金物店・コラム明治10年に創業。九州で2番目に歴史の金物屋。
金物店の裏では喫茶店も営業しています。

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【速魚川ギャラリー・イベント案内板】その1 15:36
 今日から3月。 暦の上では春だが、関東は昨日まで氷点下で雪国みたいな銀世界だった。 ニュースによれば、地球温暖化で北極海の氷が解け始めた事が原因だという。 龍村仁監督のドキュメンタリー映画『ガイア・シンフォニー(地球交響曲)第四番』に出演しているジェームズ・ラブロック博士が発表した「ガイア理論」を思い出す。

一昨年前に公開された映画『アバター』は、この「ガイア理論」を元に制作された事で有名である。 1970年にNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査チームに所属していたラブロック博士は「地球(ガイア)は一つの生命体である」という理論の根拠として、この40億年の間に太陽の温度は約2倍になっているのに地球の平均気温は変らない事、空気中の酸素濃度が21%を維持し続けている事などを挙げている。(酸素濃度がわずか1%上がり22%になっただけで山火事が自然消火せず、大気中に二酸化炭素が充満して動物は速やかに死滅するらしい) 

地球を地球儀の大きさに例えると、地球を包む大気の厚み(約10km)は地球儀に塗られているニスと同じ厚さで、非常に薄いものである。 この薄い膜を人類も含めた生物が生存可能な温度と酸素濃度に保っているのは、単なる“偶然”という奇跡なのだろうか? 「ヒトは 星が星自身を知るための手段である」と、ある哲学者が言った。 「ガイア理論」は大気圏内の絶妙なバランスの中で生かされてきた人類が、そのバランスを自ら破壊し続けている事に対して強い警告を発しているように思われる。 

さて、前置きがあらぬ方向に行ってしまったが、我々はこの地球上で生かされている限り、多くの出会いを通して多くの経験をしなくてはならない。 ギャラリーでのイベントはある意味で、そのような出会いの創出に繋がっていくのかもしれない。 今年もイベントのスケジュールが決まりつつあるので紹介する。


   ★ 3月 14日(水曜) 午後7時より 

             「11弦ギター奏者・辻幹雄コンサート」 

                  当日鑑賞料 : 2000円 (チケットおよび予約受付なし)



Profile

1951 秋田県鷹巣町に生まれる。
1980 バッハ・リサイタルで楽壇にデビュー。
1981 岡山県芸術祭中心公演、パントマイム劇「街の灯」の作曲と演奏を担当。
1983年 11弦ギターと出会う。11弦ギターについて⇒
1985年 トルバドゥール・ハープ(西村光世)と11弦ギターでルネッサンス期のリュート二重奏曲を演奏。
1988 ソウルのオリンピック記念ホールで行われたギターフェスティバルに招待され、組曲「春のゆくへ」を発表。
1989 サントリーホールでリサイタル。秋田県鹿角市で第1回八幡平音楽祭を企画、開催。
1991 ニューヨークのカーネギーホールにおける11弦ギターの自作曲を中心としたリサイタルで、国際評価をうける。
1992 神奈川県立音楽堂で手仕事屋きち兵衛とジョイントコンサート。
第25回サンフランシスコ桜祭りに招待演奏。カザルスホールで全曲オリジナル曲によるリサイタル。
1993年

CDアルバム「月光の森」発表記念リサイタルを、神田キリスト教会、松本のハーモニーホール、秋田のアトリオン音楽ホールにて行う。

1994 成田空港の滑走路南側(芝山町)にて野外コンサートを行う。レクイエム「時は風のように」(串田孫一作詩)を発表。      山口世界音楽祭に参加。
1995 横笛の鯉沼廣行とジョイントリサイタルを行い、篠笛と6弦ギター のための「悲茄の曲」(共同作曲)を発表。 第7回八幡平音楽祭で、11弦ギターと女声のための「黎明」・第 1楽章を発表。伊勢神宮にて奉納コンサート。
1996 “黎明”(全3楽章)を京都・洛陽教会にて初演。
チェルノブイリ事故後10年、ベラルーシ共和国をはじめとする東 欧・北欧で鎮魂のコンサートを行う。
1997 浜離宮朝日ホールでリサイタル。CD「黎明」を発表。 奈良・興福寺で詩人の山尾三省と「祈りの響き」を開催、歌曲「秋 の祈り」を発表する。
1998 歌の松井智恵とのコンサートを全国的に開催。 歌曲「挽歌」「五色の水」「ふるさとの便り」等、多数発表。
1999 より小規模のコンサートを全国各地で展開。音楽を心から心へ、 魂から魂へと繋いでゆくことを信念に活動を続ける。屋久島で「龍神の舞」を、東京オペラシティ近江楽堂では「星の砂」 「妖精のクリスマス」を初演。
2001年 パントマイムの清水きよしとジョイントコンサートを全国展開。
CD「水鏡」を発表。記念コンサートを神田キリスト教会で行う。
2002年 
秋吉台国際芸術村で野外コンサートを行う。
11弦ギターと女声のための「水の鏡に」を発表。
2004年
東京オペラシティ近江楽堂にて横笛の松尾 慧、パントマイムの清水 きよしを迎えて2夜のリサイタル。
「ALBORADA」(11弦ギター) 「万葉の」(篠笛と11弦ギター) 「冬の光」(パントマイム)を発表。
野尻湖弁天島の湖面でコンサート。「TAKERU」(龍笛と6弦ギター)を発表。
食育ミュージカル「いのちの歌」の音楽を担当。
2007年 熊野本宮大社の新作神楽 「熊野」 「祈り」 の作曲とプロデュースと行う。
2008年 CD「花音」をリリース。記念コンサートを東京・サントリーホール、福岡・太宰府天満宮で行う。

             オリジナルCD「風の標」「月光の森」「黎明」「水鏡」「花音」




        ★ 3月 20日(火曜・春分の日)〜21日(水曜)

             第七回「美術刀剣展」in 速魚川

   
            鎌倉、室町、江戸時代から現代までに制作された名刀を展示、
            鑑賞しながら、世界に類を見ない日本文化と「もののふの心」
            を次の世代に伝承する主旨で開催される。
            雲仙市国見町多比良在住の美術刀剣鑑定士・松井更生(さだお)
            主催。 松井氏が語り部となり日本の歴史と武士道、匠たちの
            技と心を解説していく。  入場無料。


上と下の写真は、市内在住のA氏から鑑定と研ぎを依頼された「牛蒡剣(ごぼうけん)」。  太平洋戦争当時、日本軍の海軍士官用の軍刀。 海軍仕様は陸軍と異なり、ステンレス製で切り刃も付けず実用性はない。 士官の正装時の装飾品として工場生産された。  ところが、写真の「ごぼう剣」は、玉鋼(たまはがね)で鍛造された本物の刀剣であった。 玉鋼とは、「たたら」という炉で造られた砂鉄を原料とするハガネで、現代の鉄鉱石を原料に製鉄所で造られるハガネとは異なる。

「恐らく上級クラスの海軍士官が所持したものでしょう。 刀身の茎(なかご)に、刀鍛冶(制作者)の銘が彫ってあり、その刀を注文して上級士官に贈呈したオーナーの名前も裏に彫ってあります。 せっかくですから、私が茎の押形(おしがた=写し)を作りましょう。」と、松井氏が和紙と石華墨(せっかぼく)を持って来た。 「蜡墨」を「せっかぼく=石華墨」と読むのだろう。 刀剣の柄(つか)に入る茎(なかご)を和紙で包んでピンチで固定し、石華墨で形取りして押形を作るのである。

刀身にはかなり深いサビが入っており、これを美術刀剣の研師に頼めばいくらかかるかわからない。 「猪原さんが研いでみられたらどうですか?」と、専門家の松井氏から許しが出たのを幸いに、A氏に連絡し了解を得ることができた。 国内外の庖丁や鋏を中心に多くの刃物を研いできたが、玉鋼で造られた刀剣は研いだことがない。 玉鋼と砥石の相関関係を探るチャンスができた。 もちろん、刀剣研師の研ぎ方や砥石とはまったく異なる。





        ★ 3月 31日(土曜)〜5月 6日(日曜)

         第二回「龍一郎個展・春らんまん」 in 速魚川

          
福岡市在住の書道家・井上龍一郎の作品展が今年も約一ヶ月間開催される。
          初めて速魚川ギャラリーで作品展をスタートさせてすでに12年のロングラン。
          無骨なまでに力強い龍一郎氏の書は、多くのファンを魅了し生きる元気を送り
          続けている。 ゲルニカ事件では児童達の名誉を守る為に10年間、国を相手に
          最高裁で闘い、アフガニスタン難民支援の為、ペシャワール会で活動を続ける。
          3・11東日本大震災、福島第一原発事故・・・龍一郎氏の内部で再び、何かが
          燃え始めた。 還暦を迎え、いよいよ円熟期に突入の龍一郎氏は今回どんな
          書を携えて島原にやって来るのだろうか?
          

上と下の写真は、タレント・川島なお美のブログから。 岡田潔プロデューサー(下の写真・右)の自叙伝出版記念パーティーでのワンショットだが、舞台の背景に、何やら見覚えのある字幕が張ってある。 「こんな恐ろしい字を書けるのは世界にひとり。 龍一郎しかいない!」と、誰かが言ったとか言わなかったとか・・・




    
             ★ 6月 9日(土曜)〜17日(日曜)

       第二回【サヴィニャック展 in 速魚川


          昨年10月に「サヴィニャック展」を開催したところ、その反響と感動は
          予想をはるかに超えるものであった。「フランスのしかも商業ポスターを
          なぜ今?」という当初の心配は杞憂に終わった。 本や雑誌などで見る
          サヴィニャックの作品と、リトグラフなど本物のオリジナルポスターとは、
          色彩やタッチなどの迫力において、まったく異次元のものである。 現在、
          島原半島にサヴィニャックのファンが急増しており、主催者・山下純弘氏
          の「近い将来、サヴィニャックのブームが到来します」という言葉が現実味
          をおびてきた。
          生涯で1200点余りのポスター作品を描いた20世紀ポスターアート界の
          巨匠・サヴィニャックは、全国の中学校美術教科書にも掲載されている。
          今回は社会風刺も含めたサヴィニャックの「青の時代」の作品も出展予定。
          福島や福井での山下氏の講演やワークショップの土産話も盛りだくさんの
          トークショーが今から楽しみである。
          


            
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