猪原金物店・コラム明治10年に創業。九州で2番目に歴史の金物屋。
金物店の裏では喫茶店も営業しています。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
「豊島園のポスター」が到着! 23:35
【島原半島サヴィニャックの会】の会長より「神田の古本屋で《豊島園のブタのポスター》を入手しました。額装してから送ってきます。速魚川ギャラリーにしばらく展示してください」と電話があり、数日前に到着した。サイズは1600mm×1200mm。実物を見るのは初めてだった。

東京の【ギィ アンティック ギャラリー】主催・山下純弘氏から以前聞いたこのポスターのエピソードを思い出した。山下氏は東武東上線の駅で生まれて初めてこの《豊島園のブタのポスター》を見た時「ずいぶん下手な絵だなぁ」と思ったという。その山下氏が、サヴィニャックに魅了されオリジナルポスターや原画のコレクターで世界一になったのだから、人の運命はわからない。その後、豊島園に直接出向いて《ブタのポスター》を見せてもらったら、保管庫に新品状態でうず高く積まれており、少し分けて欲しいと交渉したが断られたそうだ。


 ★ブログ『ほぼ日刊イトイ新聞』Click!⇒ https://www.1101.com/savignac/galary.html

        で、いよいよサヴィニャックとの出会いがあります。
       あれはたしか1989年の夏でした。
       いつも利用している東武東上線の駅で、
       『豊島園』のブタのポスターをみたんです。
       そのときは作家の名前までわからなかったんですけど、
       しばらくして、パリのギャラリーで
       同じ画風のポスターをみつけたんです。
       話を聞いてみたら、サヴィニャックという作家で、
       やっぱり『豊島園』のブタを描いた人だったんです。
       それからですね、こつこつとギャラリーに通っては
       すこしずつ原画やオリジナルポスターを
       買いはじめたのは‥‥」         
(『ほぼ日刊イトイ新聞』より抜粋)


 ★ブログ『オマージュ・サヴィニャック(その1)』Click!⇒  http://blog.inohara.jp/?cid=39694

 ★ブログ『オマージュ・サヴィニャック(その2)』Click!⇒ http://blog.inohara.jp/?cid=39695




 
| 【オマージュ・サヴィニャック】プロジェクト | - | - | posted by ino-haya - -
『島原半島サヴィニャックの会』その3 13:35
今年の二月初旬に、地元ケーブルTV【ひまわりてれび】の前田藍子氏より「仏画師の辻森京子さんと『島原半島サヴィニャックの会』会長の近藤良明さんの取材をしたいのですが、ご本人の連絡先を教えて頂けませんか?」と電話があった。前田氏は昨年、一児の母となり、今年から仕事復帰したばかりで、当店のブログから地元で活躍している二人を見つけたという。

2月19日に仏画師・辻森京子氏の紹介コーナーをテレビで観て感動したのだった。この取材がご縁となり、前田氏は辻森氏に師事し【写仏】を始めたという。彼女自身の『宇宙』すなわち『神との対話』を始めたのである。【写仏】が島原半島の若い人たちから長崎県内に広がっていけばどんなに素敵な事だろうか・・・

その後、近藤氏がしばらく入院したため、取材が5月の12日(本日)になったのである。退院後の近藤氏は少しスリムになったものの、以前よりパワフルで、前田氏の巧みなインタビューに情熱的なコメントで応えていた。
放送は6月4日(木曜)と7日(日曜)。仏画とサヴィニャックのポスター・・・それぞれ異なる媒体を通じて≪元気エネルギー≫を発信している辻森・近藤ご両人と、さらにそれを電波でより多くの人たちに伝えて共有しようとしている前田氏。皆さん!応援してくださいね!

 ★ 過去のブログ『島原半島サヴィニャックの会』CLick ⇒ 
http://blog.inohara.jp/?cid=39694











| 【オマージュ・サヴィニャック】プロジェクト | - | - | posted by ino-haya - -
【オマージュ・サヴィニャック】プロジェクト・その4 09:50
先日、雲仙観光ホテル『サヴィニャック展』のチラシが刷り上がり当店にも到着した(下の写真)。 山下氏が「雲仙観光ホテル」をテーマに描いた例の墨によるオマージュ・サヴィニャックの “モード画” が採用された。 画面右には『タンタン・オレンジジュース』『チョコレート坊や』『モンサヴォン牛乳石鹸』その下にはフランスの国旗がバランスよく配されている。

昨年、一昨年と速魚川ギャラリーで開催したサヴィニャック展で島原半島にも多くのファンが誕生し、今回の雲仙観光ホテル『サヴィニャック展』をサポートするために『チーム・サヴィニャック』のボランティア・スタッフが広報活動を始めてくれている。

雲仙普賢岳噴火災害後『まちづくり』に深くかかわってきた経験から言えるのは、その地域が人口減や経済的閉塞状況などで誇りを失くし元気を失くした時、一番重要なのは人材である。
「3人のバカがいれば町は活性化する」という耳を疑うような言葉がある。3人のバカとは「よそ者、ジゲ者(住民)、バカ者(のぼせ者)」のことで「風土」とは元来「風の民(よそ者)と土の民(土着の者)」で構成されてきた、という言葉もある。

三者がうまく噛み合った時、『活性化』という化学反応が起きるのである。その三者が【触媒】になり、地域全体にあるいは各個人の意識に【発酵】という連鎖反応が始まる。『活性化』のヒーロー(主人公)はその三者ではなく住民全員の『集合意識』なのだ。

30数年前、傷心の思いで帰郷した頃、行政機関から住民の意識調査のアンケートが配布されてきたことがあった。その設問の中で「今の島原に一番必要と思われるものは何ですか?」という項目があり、小生はたった一言「ユーモア」と回答したのを憶えている。

人生でかならず訪れる試練である『逆境』。この試練を乗り越えるにはいろんな努力やエネルギーが必要となる。悲観や怒りあるいは絶望というネガティブな意識をどのようにしたらポジティブな意識に変換できるのか? ありふれた答えに聞こえるが『笑う』ことである。人間は絶望の淵ではたして笑えるのか? 皮肉なことに、絶望の淵だからこそ『笑い』が一番有効な意識変換の手段になるのだ。   




下のメッセージ文は『チーム・サヴィニャック』事務局・清水康裕氏による。彼の島原半島に対する深い愛情や未来への情熱が痛いほど伝わってくる。「大丈夫! みんなで楽しみながら元気になりましょう!」 と言っているようだ


        「島原半島アート構想」 - アートを使った地域活性化の展開

アートは単なる芸術ではなく、今からの時代は、アートやアート的な感性が閉塞感がある社会や経済を活性化させ、地域の人々の意識やライフスタイルを明るく楽しいものにする「力」を持っています。

例えば、日常のゆとりがなく、気ぜわしい生活をしている人が、毎日テレビは見るけれど、心を本当に豊かにしてくれたり、各自の感性に直接感動や気づきを与えるアート作品や、音楽を、そして加工食品ではない、地元の美味しい新鮮な食材を使った料理を体で感じる機会はそうありません。そのような日本人の毎日は、本当に豊かでしょうか?ひとりひとりは幸せだと感じられるでしょうか? ヨーロッパの社会は、経済的には日本よりも劣っていますが、人々の暮らしは長年の伝統に根付き、生きていることを実感できる豊かな生活を送っています

そこにあるものは、本来人間が守るべき習慣や、伝統文化、便利さや効率だけを追い求め、時間に追われる生活ではありません。今からの日本人が、人口減少や経済の確かな成長が見込めない状況で、本当に人生を楽しくさせるものがアートを通じて展開される様々な社会の改革です

今回有名なフランスの商業ポスター作家であるサビニャックの作品、そしてサビニャックに感化されたアーティストたちが、サビニャックに対してのオマージュ(尊敬し影響を受けた)作品を皆様に見て頂き、アートの持つ力を感じて頂きたいです。見て・・「かわいい!」「面白い!」「楽しい!」・・でいいのです。堅苦しい名画鑑賞ではなく、自分の感性を子どもの頃に戻し、右脳を作動させ、その世界に浸って頂ければ・・、きっと帰る時には皆さんが「幸せな気持ち」になれるはずです

今の島原半島はどうでしょうか?元気でしょうか?そして20年後はどうなっているでしょうか?

人口推計では、3市のうちの1市が消滅する状態、つまり人口が5万人減少するそうです

何もしなければ・・町は衰退し、元気をなくし、地域経済も衰退の一途でしょう。その中で地域住民はますます生きる希望や人生の楽しみ方を忘れていきます。商店主は、減少するお客さんの数に不安が増し、どうしていいかもわからなくなり、いつしか商売の原点であるポジティブな精神や明るい笑顔さえお店から消えていきます。

そこで、実際に山下純弘氏が子どもたちと商店主を巻き込んで、アートを使った例ですが、子供たちに地域のお店を訪問してもらい、そこの店主に色々と質問するのです。そのイメージで、子どもたちはそのお店のポスターを制作するのです。純粋な子供たちから聞かれた店主たちは、逆に見失っていた商売人の誇りを再認識していくのです。もう一度そこのお店の良さや強みは何なのか考え出したのです。アートが作り出した疲弊したアーケード街の活性化です。つまりアートを通じて、人々の「意識」が変わったのです。同じように温泉旅館の女将さん達も、山下純弘氏の指摘に心が変化し、変われたのです。見失っていたもの・・何を今から自分たちがしなければいけないのかを!

今回の3月10日から20日までの雲仙観光ホテルのイベントは、これから始まるアートによる島原半島を活性化、元気にするものです。その序章です。もう始まっていることがあります。南島原市の図書館などに、サビニャックの作品を展示したら、子供も大人も今までと違い、明るく身近に図書館を利用し出したのです。「なぜ今サビニャックなのか」のヒントがそこにはたくさんあります

是非3月に雲仙観光ホテルで多くの方に感じて欲しいし、見て聞いて元気になって欲しいです。

| 【オマージュ・サヴィニャック】プロジェクト | - | - | posted by ino-haya - -
【オマージュ・サヴィニャック】プロジェクト・その3 15:25
来たる3月10日(日)〜20日(水・春分の日)に雲仙観光ホテルで開催される『サヴィニャック展』の新規企画【オマージュ・サヴィニャック展】に参加出展する作家の一人、宝塚在住の手描き友禅作家・尾崎尚子氏は、昨年の8月からサヴィニャックのオマージュ作品を制作し始めた。

現在、国内では数少なくなってきた手描きの友禅染め作家である尾崎氏がどのようなプロセスでサヴィニャックのオマージュ作品を制作してきたか紹介していきたい。彼女は昨年10月27日の【有明海を望む満月夜の宴】に参加するためにはるばる宝塚から来島した。「恐るべし島原パワー!」と感嘆し、山下純弘氏や多くの人たちとの出会いで強烈にインスパイアされたという。

猪原様

おかげで「サヴィニャックを染める」という思わぬ展開になってきました。

山下さんと繋がるなんて、つい最近まで考えもしなかったことが現実になって浮き足立っている自分がこわいです。
でも山下さんから貴重な本を送っていただき「楽しみにしています」といわれてしまっては逃げるに逃げられない。
初めはサヴィニャックの絵を組み合わせて楽しんでいたけど、山下さんからお借りした「オマージュ・サヴィニャック」は当然ながらそれが一つの作品になっている。
私にそれが出来るのかと頭を抱える日々です。

当然簡単には出来ないのだから山下さんにも教えを請うことになると思いますが、やっぱり参考資料の本がほしい。
山下さんからは「芸術新潮」を贈られ、「オマージュ・サヴィニャック」と「オマージュ・ロートレック」をお貸しくださいました。
ネットからも色々参考にサヴィニャックのポスターをコピーしていますが、ちゃんとした本で見てみたい。
アマゾンとかで調べたのですが、現物を見ていないのでほしい本なのかどうかわからない。
ちなみに
「サヴィニャック・ポスターA-Z」(2310円)
「レイモン・サヴィニャック フランスポスターデザインの巨匠」(2940円)
「サヴィニャック原画集」(4800円)
のいずれかどのような本かご存知ですか。
あるいはサヴィニャックの本をお借りすることは出来ますか。

もやもやと頭の中では考えているのですが、まだなかなか形になりません。
もしお借りできる本があれば、お時間のある時送っていただけますか。

柔道の金メダリストのような威勢のいいことを言っていましたが、現在はしっぽをかくして「ふぎゃン」といっています^^:

これからしばらく格闘の日々が続きそうです。

では今後ともお付き合いのほど宜しくお願いいたします。

              2012・8・30         尾崎尚子






純白の絹の生地を張り、そこに自らのアイデアによる構図の下書きが完成すると背景の淡い色をグラデーションをかけながら描きこんでいく。サヴィニャックの世界にはない不思議な友禅の世界が広がっていく。まさしくフランスと日本の見事な融合である。豊島園の日光浴をするブタやサヴィニャックの尊敬する師匠カッサンドルと踊るピンクの牛のサヴィニャック、その全体がチェスを指す男の台に危ういバランスで見事に配置されている。滑稽でかわいい・・・ついクスッと笑ってしまう。サヴィニャックがこれらの作品を観たらびっくりするだろう。山下氏は尾崎氏の驚異的な表現力や技術、コーディネートのセンスを絶賛した


猪原様
おはようございます。
台風の影響か、昨日あたりから強烈な日差しから曇り空に変わってきています。
真夏の暑さもようやく峠を越えて、これで涼風が吹いてくれるといいのですが。

先日はたくさんの本をありがとうございました。
正直、あれだけの資料の山に、何から手をつけていいかわからず途方にくれていますが、まずは読みたかった自伝から手を出しています。
まだ読み始めて間がないので幼少期のサヴィニャックですが、これからの人生が楽しみです。
50〜60年代の陽気で開放的な作品から70年代のカラーもトーンも全く違う作品の転換、また80代以降のパリ時代とは違った明るい作風、それぞれの時代のサヴィニャックを読むのを楽しみにしています。

本を送っていただく前に作った作品を見ていただこうと思って昨日山下さんにメールと画像を送りました。
まだサヴィニャックの作品を組み合わせているだけで、自分が何を表現したいかというようなものはありませんが、サヴィニャックを模写することで少しずつ理解していこうと思っています。

昨日山下さんにも書いたのですが、「サンタとにわとり」の作品のバックをあえてムラに染めました。
サヴィニャックの作品がきれいに塗られていなかったからです。
同じようにすることはないと思いますが、ムラに染めることで作品に近づけるかと思ってやってみました。
ただ汚いだけなら、次回からきれいに染めようと思いますが、いかがでしょうか。

こんな具合でまだ手探りで作品を作っている状態ですが、またご意見、アドバイスをいただけたらうれしいです。

今後とも宜しくお願いいたします。

                   2012・9・18           尾崎尚子







模写をすることでその対象となった原画と作者の凄さがわかるという。巨人サヴィニャックに果敢に挑もうとする尾崎氏。サヴィニャックの恐ろしさがわかると同時に次第にそのスタイルが輪郭を現してくる。自然界の森羅万象や幽玄の美を基調とする友禅の世界が、フランスのポスターアートデザインと出会った時、どのような化学反応が起きるのだろうか? 世界で初めての試みは粛々と進められようとしている。


猪原様

昨日はお電話とメールありがとうございました。

スカーフのほうはまだ届いていませんが、今日、明日中には届くと思います。

ところで素敵な写真ありがとうございました。
いろんな角度から撮っていただき、モデルさんにまで来ていただき感謝感謝です。

先ほど山下さんにお電話して2,3日中に送りますと伝えました。

そのとき「オマージュ・サヴィニャック」の作品をどう展開していくか(3月のサヴィニャック展に向けての作品なのか、あるいはすぐに販売可能なのか)ということをお聞きしていたら、またしても山下さんの思いつきで
「ここで(ギィ・アンティックギャラリー)尚子さんの個展しようか。」
というお話になり、びっくり!

まだいつとも何にも決まってませんが、いいのか、山下さん、です。

ちなみに今回の新作3点をあわせて9点の額が出来たことになります。
(近藤さんに贈った額は除く)

まだ数点は作るつもりでいましたが、できるのか、自分、です。

また3月の作品展、詳細が決まりましたらご連絡ください。

来年はとんでもない年になりそうです。

                   2012・11・20   尾崎 尚子






サヴィニャックの作品の中でも根強い人気を持つ『四匹のワンちゃん』を薄い絹地のスカーフに染めた尾崎作品。下地として染められた淡いピンクやイエローや紫のカラフルな色彩が見事に調和し四匹のかわいいワンちゃんたちを引き立たせている。

下の写真は、サヴィニャックのファンでもあるM女史に無理を言ってモデルになってもらった。しなやかで優しい色彩に染められた絹のスカーフが彼女の持つエレガントな雰囲気をより一層際立たせている。Mさん、ご協力誠にありがとうございました! (写真のスカーフはすでに売約済みであるが、新たに注文することも可能。)







友禅染め特有の淡く美しい色彩の背景にサヴィニャックポスターの有名なキャラクター達が様々なシーンを演じながらユーモアたっぷりに登場している。 模写からスタートした友禅作家が次第に楽しみながら遊び始めた。これこそまさしく【オマージュ・サヴィニャック】の世界である。


猪原様

2012年のギャラリーイベント終了お疲れ様でした。

といってもまたすぐに常設サヴィニャック(近藤さん企画?)が始まるようですが・・・

現在サンタ・サヴィニャック製作中です。

また出来次第送らせて頂きます。お世話をお掛けしますが宜しくお願いいたします。

こちらも来年1月に伊勢丹で「ひな祭り展」があり、私と人形作家と「絹彩画」(絹のパッチワークのようなもの)作家の展示をさせてもらうことになりました。
その期間中ワークショップで「お雛様を染める」というのをすることになり、今日はその作品を伊勢丹に持って行きました。
初めての友禅体験でお雛様を染めるのは結構大変なのですが、伊勢丹側の意向なので仕方がない。
初めてでも限られた時間で、ある程度満足してもらわなければならないので大変です。

(予算もあるしね^^:)
こちらも首をつなげる為に頑張っております^^

ところで3月の企画書読ませていただきました。

はははーと思わず笑ってしまいました!

どーなるんでしょうね。

そうそう、こんなスカーフも染めてみました。
こちらは小品で首に二重に巻く薄手のものです。
先日山下さんにも画像送りました。

サンタもどんどん嫁に行ってくれることを願っています。

ではまたお世話になりますが宜しくお願いいたします。

           2012・11・27   尾崎 尚子



下の写真は、レースの入った絹のスカーフが2点。 抜群のカラーコーディネートはさすがプロの仕事である。 毛糸メーカーのポスターのキャラクターである有名なヒツジちゃん。 キュートな眼がファンにはたまらないのである。 サヴィニャックは生涯で千数百点のポスターを描いているが、その中でも特に人気の高いポスターやサヴィニャックの制作人生において重要な意味を持つポスターについては山下氏の意見を聞くのが一番賢明である。 彼はサヴィニャックの世界的な研究者でもあるが、ディーラーとして世界中のファンの好みを熟知しているからだ。




猪原様

先ほどはお電話で失礼しました。

明日作品2点送りますが、画像も見てやってくださいませ。

作業服でつるされるおじさんをサンタに変えました。
それを愛犬イプセンが「・・・・」と見つめている様子が結構気に入っています。

もう1点はヨットのサンタをサヴィニャックさんに変えました。
ちょっとこわもてのサンタです。

先ほども言いましたように、この2点と10月持っていきました「白鳥とサンタ」の3点をクリスマス展でお願いいたします。

年末のあわただしい時期にお世話になりますが、宜しくお願いいたします。

                                    2012・12・1  尾崎 尚子


12月初旬から速魚川ギャラリーにおいて『サヴィニャックのクリスマス展』を開催した。 サヴィニャックが個人的に友人に送ったクリスマスカードの山下コレクションがベースになっている。 これほどサンタクロースをコミカルにユーモラスにキュートに描いた作家が過去に存在しただろうか? 「国によって宗教や伝統が異なっていても、クリスマスやサンタクロースは今や世界中の子供たちの心に深く浸透し定着しています。 ビジネスとしてはどの業界も避けて通れなくなっているのです。」と山下氏。

尾崎氏は3点のサヴィニャック・サンタを制作し、速魚川ギャラリーに展示してくれた。 しかも高級絹織物として世界的に有名な【丹後ちりめん】に友禅染めを施したのである。 【丹後ちりめん】特有のシボと呼ばれる生地の前面の凸凹面に繊細な絵を描かなくてはならない。表面が平坦である一般的な絹地に描いたものとは一味違う面白い効果が出ている。


        ★ 手描き友禅『 サヴィニャック・サンタ 』 18000円  尾崎尚子作



       ★ 手描き友禅 『 吊り上げられたサンタ 』 20000円  尾崎尚子作


     ★ 手描き友禅『 おつかれさま(白鳥に乗ったサンタ)』 15000円 尾崎尚子作



「車のポスターを」

というお話に構想は出来ていたのですが、いざ描き出してみると難しい!

単純化された絵のなかで意外と「タイヤ」がリアルなんです。
この5つのタイヤをきっちり描くことに随分悩まされ仕上げるのに今までに一番時間がかかりました。
(まだうまく描けず来年の課題です)

とりあえず山下さんに写真送りました。

「キリン」のほうは構想は出来ているのですが、まだデザインが出来ていません。
こちらは来年頑張ります。

今年は夏以降思いがけず「サヴィニャック」で熱い出会いが出来ました。
春に「オマージュ・サヴィニャック」でまた伺うことになると思いますがその時はどうぞ宜しくお願いいたします。

そうそう、ちょっと作品作りの途中を写真に撮りましたのでそれも送りますね。
(こんな感じで作っています)

年末年始お忙しいと思いますがよいお年をお迎えください。

            2012・12・25  尾崎尚子


過去、多くの作家や職人、メーカーなどの作品や商品を紹介してきたが、一番力点を置いてきたのはその作品が完成するまでのドキュメンタリー、つまりメイキングのプロセス、ドラマの紹介である。作家がなぜこの作品を作ろうとしたのか? 作る過程での葛藤など完成までの制作秘話を紹介することでその作家や職人の人柄、人生などを紹介し『つくる』とはどういうことなのか? なぜ人は『つくる』のか? の検証と記録を残したいという目的である。

今回、尾崎氏に友禅染めが完成するまでの制作工程を一枚のパネルに展示してほしい、と無理を承知で頼んだのは、観客に日本の伝統工芸の素晴らしさをより深く理解して欲しいからである。山下氏や多くの人たちが指摘するように今や世界中が絶賛する『日本の伝統と文化と技術』を一番理解していないのが当の日本人なのだ。

先日テレビで『世界に一番貢献している国はどこか?』という世界中で実施されたアンケート結果が公開されていた。日本はダントツの一位だったが、『自分の国が世界に貢献していると思うか?』の質問に対し異常に自己評価が低いことが判明した。客観的評価と自己評価のギャップの大きさの根底にあるのは日本人の国民性である『謙虚さ』だけでは説明できないと思った。

全国の各地方から構成されている『日本人』という民族全体が【誇り】を喪失してしまったのだろうか? GDPなど経済的数値による相対的な評価しか認めない現在の風潮は、いつまでたっても地方や個人のコンプレックスを拭うことはできない。地方経済や個人所得の数字だけを比較評価し『幸福度』の基準とし続ける限り人間には永遠に幸福は訪れない
どんな時代においても幸福を享受するために生まれてきたはずの人間が相対的な数字により区別差別されそのアイデンティティーや誇りを喪失するとしたら、しかもそれを自分自身で規定し認識しているとしたらこんな滑稽な話はない。一体誰がこのような【呪い】をかけたのだろうか?

サヴィニャックは子供から老人までの一般大衆に『笑顔』を提供するポスターを描き続けてきた。それはポスター本来の目的である企業や商品のPRを遥かに超越した普遍性、つまり『笑顔』の誘発こそ人間を幸福にし同時に購買意欲のエネルギーを生み出す原動力になることを天才サヴィニャックは知っていたのかもしれない。
「今日、悲しいことや苦しいことがあったんだね? ねぇ、私を見て笑って! 少しだけかもしれないけど元気が出るよ」と優しくポスターが語りかけてくるのである。


 





猪原様
先日は山下さん御一行をお迎えしてご苦労様でした。
ブログも頑張って書いてますね^^
山下さんの絵も素敵ですね。さすがモード画を描かれる山下さんならではのタッチ。

私のほうは2月9日から始まる盲導犬協会のイベントに出す為のTシャツ12枚と格闘中。
(山下さん依頼)
いままでTシャツは黒に線描きが多かったのですが山下さんから白Tをご指名で色をつけることに。
初めは3月に持っていくために山下さんに写真を送ったのですが、2月のイベントで出してみようということになり白6枚、色(アプリコット、イエロー)6枚を描いています。
(色のほうは金に少し色を混ぜたもの1色)
友禅ではないのですがやはり1枚ずつ手描きしていますので同じように描いても少しずつ違います。
3月には山下さんに贈ったメンズを数枚持っていこうと思っていますが、果たして間に合うか・・・ 
 

                     2013・1・24  尾崎尚子





 
| 【オマージュ・サヴィニャック】プロジェクト | - | - | posted by ino-haya - -
【オマージュ・サヴィニャック】プロジェクト・その2 21:33
1月18日(金)から本日の20日(日)まで、東京の『ギィ・アンティックギャラリー』主宰・山下純弘氏と『さわかみ投信株式会社』佐藤紘史氏、『eNe』主宰・梅原周也氏本人と奥様と息子さんの5名が来島。昨年の10月と同様にダイナミックな3日間を過ごし、本日午後3時5分の飛行機で東京に帰って行った。

今回の山下氏の主な目的は、来たる3月10日〜20日に開催予定のイベントの打ち合わせである。
以下は『チーム・サヴィニャック』事務局・清水康裕氏による各報道機関に向けた取材協力依頼のチラシ。

 島原半島アート構想「アートで地域活性化を図る」イベントご案内

   

先般ご案内致しました通り、フランス商業ポスター作家のサヴィニャックの作品を通じて、島原半島の様々な文化とコラボレーションして、新しい価値観の創生と地域の活性化を図ります。
つまり、アートと経営・経済の融合で、従来にない新たな社会やライフスタイルの提案を行います。人生の質は、このような楽しい文化や遊び心の中にあります。これからの時代は、それに向かっていくはずです。それが本当に豊かな成熟した社会だと思います。以下の会期で行いますので、事前の広報やオープニングパーティなどの取材のご協力を宜しくお願い致します。

 

(イベント期間)平成25年3月10日(日)〜3月20日(祝)

(会場)  雲仙観光ホテル


 1.3/10(日)〜3/20(祝)
   サヴィニャック作品展示、販売、関連作品展示、販売
   ホテル特定スペースを活用して、ポスター等の展示販売

        
 2.3/10(日):アートトーク、ボサノバライブ、限定コース料理、アート展示等
    12:00から16:00   ←  *メディア取材希望日

  @取材される場合は、事前に雲仙観光ホテル(挽田さん)までご連絡下さい。

雲仙観光ホテル:筺0957-73-3263  fax 0957-73-3419

 

 3.3/17(日):サヴィニャックパーティ( 同上 )
   12:00から16:00

 4.平日 アフタヌーンティートーク&ミニライブ(予定)

 

 5.期間中 サヴィニャック限定グッズ販売
   ホテル売店スペースにて販売。

              



今回の雲仙観光ホテルで開催されるサヴィニャック展には、従来のサヴィニャックの原画やオリジナルポスターの展示に新しい企画が加わることになる。すなわち多くの作家による【オマージュ・サヴィニャック展】である。速魚川ギャラリー関係の作家では、すでに紹介した宝塚在住の手描き友禅作家・尾崎尚子や福岡在住の書道家・井上龍一郎、有田在住の造形作家・大石順一がエントリーしている。今後も引き続き、多くの作家の参加を呼び掛けていきたい。

上と下の写真は、今回山下純弘氏が東京から持参した2点のオマージュ作品のうちの一点。昨年秋に『ギィ・アンティックギャラリー』で開催された絵本展のイラストレーターで絵本作家・千代屋愛美(ちよや・あゆみ)氏によるオマージュ作品である。サヴィニャック・ファンなら興奮してニヤリと笑ってしまうエスプリとユーモアの効いた素敵なオマージュ




上と下の写真は、山下氏が持参した残りの一点。 山下純弘本人のオマージュ作品である。絵本作家・千代屋愛美氏の作品と同様に「雲仙観光ホテル」をモチーフに描かれている。「この2点は雲仙観光ホテルにプレゼントする予定です。」と山下氏。

雲仙観光ホテルの正面玄関の背景に描かれている山々は、例のフランスの自動車メーカー「ルノー」のポスターのオマージュで、中央の一番高い山にルノーの自動車が乗っかる代わりにモンサボン石鹸のピンクの牛が乗っかってる。 サヴィニャックを知り尽くした山下氏の遊び心がにじみ出た墨を基調にした作品だ。


下の写真は19日、雲仙観光ホテルのレストランでの取材シーン。「雲仙観光ホテルの担当者の方に2点の作品をプレゼントとしてお渡ししたら、アッという間に額装してイーゼルにセッティングしていただいたのでビックリし大変感動しました。雲仙観光ホテルの凄さを肌で感じたのです。」「地元ケーブルテレビの取材を1時間ほどしていただきました。島原半島の人たちは仕事熱心で情熱的、エネルギーに満ち溢れている。逆に励まされた気がします。」

日本で初めて『国立公園』の指定を受けたのは雲仙だった。その雲仙を代表する格調高い歴史のあるホテルが「雲仙観光ホテル」である。当時のままの風格ある洋式木造建築は2002年に島原半島で初めての国の「登録有形文化財」に指定された。その歴史あるホテルで20世紀を代表するポスターアート界の巨匠レイモン・サヴィニャックの作品展を開催する。
あの雲仙観光ホテルにグラフィック・デザイン? ポップアート? 従来の常識を覆すこのような奇抜とも思える発想が島原半島を面白く活性化していく予感がするのである




全国の地方都市や地域が頭を抱えている「活性化」問題。【まちづくり】という言葉を全国津々浦々で聞くようになって久しいが、いろんな手を打ってもなかなか効果が上がらないのが現状のようだ。そんな中で「自分の常識を疑え」というメッセージを時々耳にするようになった。

「アート」、しかも「商業ポスター」で地域の活性化をする? おまえ頭がおかしいんじゃないか? と言われそうだ。ところが机上の議論ではなく「事件は【現場】で起きてるんだ!!」の有名なセリフと同様に、アートが町全体を活性化させる事例が少しずつ起き始めているのである


たとえば、北海道の富良野をメジャーにしたのは「北の国から」の作家・倉本聰ではなかったのか? しかも作家本人のちょっとしたきっかけや出会いによるインスピレーションがスタートだったのである。この一篇のドラマが観光資源となり莫大な経済効果を生み出している。同様にフランスノルマンディー地方の小さな港町だったトゥルーヴィルは、サヴィニャックが晩年、パリから移り住んだことで現在、世界的な観光地になっている。生粋のパリジャンだったサヴィニャックは1979年、突然パリを離れトゥルーヴィルに移住し2002年、94歳で亡くなるまでこの地でポスターを描き続けた。もちろんサヴィニャックの墓もこの地にある。

現在、トゥルーヴィルの駅にはサヴィニャックが描いた有名なカモメの巨大な旗が掲げられており、その旗になんと日本語で「ようこそ!トゥルーヴィルへ」と書かれているのである。これはサヴィニャックファンの日本人観光客がいかに多いかを物語っており、それを仕掛けたのは山下純弘氏だったのだ。

昨年の10月27日に開催された【有明海を望む満月夜の宴】の山下純弘氏のトークショーにおいて彼は「海と山に囲まれた自然豊かな島原半島はトゥルーヴィルと非常に似ております。トゥルーヴィルに多くの日本人がお金を落としているけど、逆に多くのフランス人にこの島原に来てもらいお金を落とさせましょう! 近い将来、サヴィニャックを通してトゥルーヴィルと島原半島を姉妹都市にしたいと考えています。」と宣言したのだ。

人間が心と直観(インスピレーション)で浮かんできたイメージを勇気を持って言葉に出し行動した場合、それは実現する。従来の常識に囚われている人間たちを尻目に世の中を劇的に変えた人達の存在を歴史が証明している。一般大衆を対象に描かれた商業用ポスターが芸術と呼べるのか? と国内の美術関係者や常識人から抵抗を受けている時、ルーブル美術館やオルセー美術館、ニューヨーク近代美術館では、【サヴィニャック展】がどんどん開催され、山下氏の尽力奮闘により【芸術新潮】の特集に取り上げられた時、通常3万部発行のこの業界紙がさらに3万部追加発行されるという異例の状況を生んだのである。(定価1400円×3万部=4200万円の経済効果)

「商業用ポスターは特定の企業や商品を表現してあるので公共の電波や紙面に掲載できない」と各種報道機関が躊躇するのはもっともな話である。ところが、サヴィニャックのポスターは先ほど述べたようにルーブル美術館や芸術新潮に紹介されたようにポスターの概念を超えて正規のアートと認定されている。つまりピカソやマネ、ダ・ビンチと同じ《グローバル・スタンダード》なのだ。国内の中学校の美術教科書にも飲料メーカー『ペリエ』のサヴィニャックポスターが堂々と掲載されており、もし特定の企業、商品という理屈を唱えるのであればこれを認可した天下の文部科学省や国は法律を犯したことになり提訴されることになるだろう。

「当時パリで一世を風靡していたルーポやカルリュ、コラン、カッサンドルの天才ポスター作家たちのアールデコ風ポスターと異なり、サヴィニャックのポスターには時代背景がまったくないのです。つまり50年後や100年後でも通用する普遍性を持っています。また、自分のポスターに自筆サインを入れているのは、画家のロートレック以外は後にも先にもサヴィニャックだけなのです。」と山下氏の解説は続く


 


上の写真は20日の午前10時に東京へ向け速魚川ギャラリーを出発する直前の5名。左側の赤ん坊・世乃介(せいのすけ)君を抱く梅原周也氏はフランスからアンティック家具を輸入販売しているが、将来大きな夢を持っている人物である。右側の佐藤紘史氏も同様にとてつもない目標を持った人物。 山下氏はこのような有能でパワフルな魅力のある若者を次々と島原に連れて来るようになった。一体何を仕掛けようとしているのだろうか?

下の写真は、有田の造形作家・大石順一氏が20日に完成したばかりのカラクリ木工の【オマージュ・サヴィニャック作品】を山下氏や我々に見せるために急きょ持参したもの。大石氏の作品にはいつも驚かされかつ感動してしまう。写真の作品も3月に雲仙観光ホテルで開催される『サヴィニャック展』に出展する予定であるが、すでにあと二点ほどとんでもないアイデアが浮かんでいるらしく非常に楽しみである。



モチーフは通称『チョコレート坊や』と呼ばれるサヴィニャックの傑作であるが、なぜかポスターにはならなかったのである。スイスの『トブラー・チョコレート』のデザイン原画(1951年作・120.0×120.0僉法 世界で一枚しかないこの原画は山下氏が所蔵しており、当時トゥルーヴィルのサヴィニャックの自宅まで出向いた山下氏が直接サヴィニャックから譲り受けたものである。3月には雲仙観光ホテルにこの世界的に有名な国宝級の原画を持って来て展示するらしい(!?)。

2010年2月に上京した際、池袋の「サンシャイン60」でサヴィニャック展が開催されており、生まれて初めてこの原画を観た。山下氏と初めてお会いしたのもこの時だった。「サヴィニャックとはトゥルーヴィルの自宅で一度しか会うことができませんでしたが、気さくで温厚なユーモアあふれる人物でした。この『チョコレート坊や』の原画は自宅のバスルームの脱衣室の棚に丸めて置かれていました。なんらかの理由があってポスターには採用されなかったようですが、1958年、サヴィニャックが世界的に有名だったので日本の森永製菓がミルクチョコレートのポスターを依頼してきたのです。サヴィニャックはこの『チョコレート坊や』の原画をそのまま転用しようと思い、チョコレートに書かれていた『トブラー』という文字をすべて塗りつぶして森永に提案したそうです。すると森永は『日本人の髪の毛は黒色なので、金髪はダメです。』と断ってきた。そこでしぶしぶ彼は例の有名な『森永ミルクチョコレート』のポスターを描くことになったのです。」このようなレアな裏話を山下氏は直接サヴィニャックから聞いたのである





写真の『チョコレート坊や』のカラクリ木工は、20日午前中に有田の大石氏の工房でほぼ完成し、山下氏一行が乗り込む同日午後3時5分発東京行きの飛行機が長崎空港を離陸する1時間前に空港内で山下氏一行に公開された。その間わずか20分。その後、大石氏によって速魚川に持参された。

島原を出発する前から「大石さんは間に合いますかねぇ?」と山下氏はそわそわしながら心待ちにしていた。空港での様子を後で大石氏に伺ってホッとした。山下氏は感動し大喜びだったという。
その後、この『チョコレート坊や』の制作秘話を大石氏から聞いた。作品は原画の転写コピーではなく大石氏の手描きであること、大石流に崩さず(デフォルメせずに)忠実に模写した理由、坊やの頭部の上下運動のストローク幅を決めるアームの距離調整の苦労など非常に面白かった


 

| 【オマージュ・サヴィニャック】プロジェクト | - | - | posted by ino-haya - -
【オマージュ・サヴィニャック】プロジェクト・その1 15:42
今年6月に開催した【第二回・サヴィニャック展 in 速魚川】の際に、主催者の山下純弘氏が
「来年は従来の【サヴィニャック展】をもう一段《進化》させたいのです。すなわち、いろんなジャンルの作家たちに呼びかけ、サヴィニャックのオマージュを制作していただき、【オマージュ・サヴィニャック展】を同時に開催できたらと思っています。」と語った。

「ディズニーやスヌーピーなど時代が変わっても人々から愛され続ける普遍的な要素をサヴィニャックは持っています。日本国内や世界中の人々の反応を観察してきましたが、サヴィニャックの時代はすでに始まっています。これは希望的観測などではなく私が肌で実際に感じ取った直観なのです。」山下氏が国内の美術館やギャラリーなどで開催したサヴィニャック展はいずれもその会場の過去の入場者数を大きく更新しており、関係者が不思議がっているという。

しかし、多くのクリエーターがサヴィニャックのオマージュを制作する、という試みはひとつのきっかけに過ぎない。目先の手法を多少変えてみるのではなく、根本から発想の転換をはかる時期が来ている、という提案をマーケティング側から山下氏は投げかけているような気がする。我々は過去の常識や実績という強力な呪縛からなかなか逃れることができないでいる。そして現在の経営不振あるいは売り上げ不振を不況のせいにしているのだ。先月、山下氏からメールで届いた短いが強烈なメッセージを以下に添付する。

     【感性と経営】

必需品が行き渡った社会では、人々の関心は楽しみや美しさに向かう。
デザインや音楽、絵画に。 その結果、芸術家の役割が経済の中で高まる。
ここに中小企業が生き残れる活路がある。芸術的な活動は、個人単位かスモール
ビジネスとして行われるのが一般的だからだ。
イタリア経済はその典型例だ。この国は幾たびかの危機を乗り越えて発展しているが、
その強みは芸術的なセンスを持った職人たちが製品をつくっていることにある。

アートの世界にいる人間として気になるのは、日本の会社でデザインや感性的なことに関する専門性があまり認識されていない点だ。だから、にわか専門家の横槍がはいるのは日常茶飯事だし、専門性が認識されない結果として技術部門に口出しできなくなって、コンセプト、デザイン優位製品ができなくなってしまう。

根源的に、商品のコンセプト、デザインにあわせて技術を開発することにある。
技術優位の日本においては、これは革命に等しい。ここで大事なのは、経営者の感性である、またその逆もある。

                              山下純弘

 

以上のメッセージは我々にとって非常に耳が痛い指摘である。今後の経営者あるいは商売人にもっとも必要なエレメントは研ぎ澄まされた感性、芸術的センスであり、逆に芸術家や職人などクリエイターに必要なのは市況を読み取る経営(ビジネス)感覚である、ということなのか。10月26日〜29日まで来島する山下氏にもっと詳しく聞いてみたいと思っている。27日の【有明海を望む満月夜の宴】では、ボサノヴァ・コンサートの前に【山下純弘トークショー】を企画している。

このブログで何度か紹介した宝塚在住の手描き友禅作家・尾崎尚子氏に【オマージュ・サヴィニャック】作品の制作を提案したところ、最初は戸惑いながらも山下氏のアドバイスを受けながら試作を始めている。尾崎氏は10月27日〜28日、島原に来訪する予定だ。おそらく次の試作品を持参して。 フランスの巨匠・サヴィニャックのオマージュを日本の伝統工芸である手描き友禅で染める、という前代未聞のプロジェクトがすでにスタートしている。

「オマージュ・サヴィニャック」・・・つまりサヴィニャック
 の作品をモチーフにした手描き友禅を貴殿のスタイル
 で一度実験的に作ってみませんか?
 ミスマッチと言われるかもしれませんね。
 山下純弘氏が墨でモード画を描いたように、まだ
 世界にはサヴィニャックのオマージュを手描き友禅で
 作った作家はいません。 この作品を伊勢丹に置いて
 みたらどうでしょうか? 担当者はビックリでしょうが・・・(猪原信明)2012.7.28


わたしがサヴィニャックを友禅で作る、なんて想像もしていませんでしたが、
さてどうしたものか・・・
正直言って、去年ギャラリーで紹介されるまでサヴィニャックのことは知らなかったので、
頭をひねりながらサヴィニャックを検索したら、糸井重里の「ほぼ日」でも2008年頃に取り上げていたんですね。
いまではすっかり「ほぼ日」のファンで、毎日クリックしていますが、その頃は全く知らなかったのでそのときのコンテンツをずっと読み返していました。
資料提供は山下さんで、山下さんのこともまた別のところで紹介されていました。
お会いしたこともないのに、ブログを読んでいたのでなんだか随分身近に感じられて、すっかりそのコーナーを読んでしまいました。
さて、私にサヴィニャックのオマージュが作れるかどうか・・・
まるで「妖怪の帯」を注文された時と同じような心境です。
どうなりますか、また出来そうでしたらお知らせしますね。(尾崎尚子)2012.7.29


早速ですが、「友禅サヴィニャック」送ります。
でもこれでお任せできるなら、流れに乗ってみたいです。
いろんな人、いろんなことが集まる「速魚川」で、私の作品も泳がせてください。
また改めてご連絡します。(尾崎尚子)2012.8.5

友禅作家・尾崎氏の反応は速かった。まだ実験段階ではあるが、絹に染められた「染め額」と「ネッカチーフ」の処女作2作品の画像がメールで送られてきた。(以下の4枚の写真)




 
| 【オマージュ・サヴィニャック】プロジェクト | - | - | posted by ino-haya - -
| 1/1 |