【中村輪業のカルカー】

2013.02.05 Tuesday

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    島原半島の南島原市西有家町須川のメーカー中村輪業を主宰している中村耕一氏を人に紹介する時は「まさしく坂本竜馬みたいな人物です。愚直なほどまっすぐに信念のまま突き進んでいく男で、今後の島原半島、いや九州や日本を背負っていく器を持っています。」と言う。これは大袈裟な表現ではないと思う。一度会うと忘れることができない強烈な個性と不思議なほどのさわやかさ・・・昔はこんなサムライみたいな日本人がいっぱいいたのだろう。

    テレビ朝日『人生の楽園』やNHKなどのテレビや多くの新聞、雑誌に紹介されているので中村耕一氏本人や彼が考案した小型リヤカー『軽car』はほとんどの人が知っている。また佐川急便やヤマト宅急便に使用されている配達用の荷台付自転車は中村輪業が製作し提供している。中村氏は真夜中の12時頃、よく夫婦で速魚川の水を汲みに来ているらしいが、店も閉めているので当然会うこともない。しかし、時々昼間に一人でポツンと速魚川に来てコーヒーを飲みながら中庭をボーと眺めていることがある。全国を飛び回る激務でたまった疲れを癒しているのだろう。

    先日、久しぶりに来店した彼と話していると「もう一度初心に戻るために『カルカー』を特価で限定販売します。もしよろしかったらチラシとサンプルを置かせてもらえますか?」と尋ねた。特価の金額を聞いてビックリしたが快諾した。かつての本田宗一郎が小さな町工場でオートバイのエンジンをいじっていたように、中村耕一も小型リヤカーの改良に明け暮れていた時期があった。「初心に戻り原点に立つ」事が重要になってきた現在、我々商売人も同様であり、中村氏に教えられた気がした。






     

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