猪原金物店・コラム明治10年に創業。九州で2番目に歴史の金物屋

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【速魚川 の水質について】 18:42
平成10年、今から15年前に速魚川を造る際、川底の地下に5つのパイプを埋め込んだ。自噴する湧水用、ポンプで圧力をかけた湧水用、ガス管用、合併浄化槽の排水用、そして市の水道水用だ。この5つのパイプのうち「市の水道水用」だけは未使用の空洞状態。つまり島原市とは水道の契約をしていないことになる。

では、なぜ余分にパイプを埋けこんだのか? 万が一、湧水が止まった時の担保である。後から大規模な配管工事をする経済的余裕なんて我々民間人にはない。「想定外」という言葉を使える悠長な立場ではないのだ。
幸いにも昭和38年に地下110mまでボーリングをしてから自噴し続ける湧水の水量(毎分150リットル)も水質もまったく変わっていない。(万が一の場合、一瞬の配管工事で水道水に変換できる体制をとっている) 

毎日、多くの人たちが速魚川の水を汲みに来てくれる。遠くは福岡や佐賀、長崎、諫早、大村そして島原半島内のあらゆるところからだ。島原市内にはあちこちに美味しい湧水が湧き出ており当店同様に利用者は多い。そんな中でなぜあえて速魚川の湧水を求めてくる人がいるのか不思議に思ったことがある。以下は当店に水を汲みに来る人達などに実際に聞いた話である。

    ’蛤憾町の陶芸家・E氏が当店で作品展をした際、
     自宅から持って来た会場用の生花の水揚げをする為に
     速魚川につけたら、すぐにシャンとして驚いた、
     過去にこんな事はなかった、と話した。

     同様に、近所のKさんから
    「水道水で生け花をすると数日間しか持たないが、
     速魚川の水を使うと、長期間でも枯れる事がない」
     と指摘を受けた。

  ◆ 〕明地区の運送業社長よりの指摘。
    「無洗米を長年使っており、島原市内の
     湧き水を汲んで炊いていた。しかし、翌日に
     ジャーに残ったご飯が臭くなるので困っていた。
     速魚川の水を使ったら、米と水の分量を同じに
     したのに、ご飯がおかゆ状態になった。
     水を減らして調整し、炊いたらとても美味しかった。
     翌日以降もジャーのご飯が臭くならなかった。」

     同様に、南島原市口之津町の左官さんが、
     当店の近所の工事の際に速魚川の水を使い、
    「この水でご飯を炊いたら、古米が新米以上に
     美味しかった。 今後汲みに来ます。」と言った。

    福岡県大川市の家具屋・Mさん母娘が、
     当店の水を汲みに来られるようになった。
     20歳の娘さんがアトピーがひどくて会社を
     退職され、病院にかかっておられたが、
     速魚川の水を飲み始めて数ヵ月後に完治。
     再就職できるようになった、とお礼に来られた。

     市内の湧水でも水脈によって水質がそれぞれ異なるそうだ。
     島原の湧水群は大きく二つに分けられる。
     一つは、眉山の伏流水。 浅い地層からの湧水で
     圧力がかかっていない「不圧地下水」。
     「鯉の泳ぐ町」の水路の水や市内水道水の
     水源地「白土湖」などほとんどがこの水。
    

     地層深くに「難透水層(不透水層)」という
     水を通さない岩盤地層があり、その地層の
     下を流れる水を「被圧地下水」と呼ぶ。
     この水は圧力がかかっており、地下100m
     より深くボーリングをした時、勢い良く自噴
     してくる。 普賢岳の伏流水である。
     この一つが速魚川の水。
     しかし、この「被圧地下水」でも水脈によって
     水質はまったく異なるという。

  ぁ ‘韻個内のM氏宅のボーリングした自噴湧水は、
     「水道法」の許可も取れなかったので、
     自宅で呑むことが出来ず、毎日速魚川の水を
     汲みに来られている。
     M氏宅と当店の間に、R氏宅のボーリング水
     が湧いており、水質は良いらしいが、M氏
     いわく「あまり美味しくないんです」。
     水質の検査結果と人間の味覚に何か隔たりがあるのか?
     同様に半島内や近所の飲食業や製造業(製麺、製菓など)
     にも速魚川の水が多く使われている。

  ァ  峇垳疑紂廚箸い抗酸化作用のある水が市場に
     出回っており、この還元水と水道水をそれぞれ
     異なる瓶に入れ、鉄釘を入れて密閉すると、
      
     水道水の鉄釘は赤サビが発生し水が濁るのに対し
     還元水の鉄釘はサビも発生せず水も透明なままだった。
     同様に速魚川の水で実験したら還元水と同じ結果が出た。
     と、有田市の陶芸家O氏が教えてくれた。

  Α ‖魚川の水を20リットルのポリタンクに詰め
     一年間、常温で放置していたが腐らなかった、と
     水を汲みに来る人から聞かされた。
              まさか殺菌作用があるとは思えないがなぜか?
       

     速魚川に自生する動植物の成長速度は
     異常に速い。 速魚川の道路側に植えている
     カラー(水芭蕉?)は真冬でも大きな花をつけ、
     植物に詳しい人が驚く。 クレソンも繁茂が
     速く、春夏秋は二週間も放っておくと川を
     せき止めるのでゴミ袋につめて捨てている。
     生息するハヤやカワニナの繁殖も異常に速い。

    島原の地下水は基本的に「硬水」といわれる。
    雨水が山に降り、いったん地下を通って不純物質
    を濾過(浄化)しながら、多くのミネラル分を溶かし
    伏流するので、一般的なダムや河川の水とは異なるのだろう。
    ところが、市内にも「軟水」が湧き出ている湧水
    箇所が4〜5箇所あるそうだ。 速魚川もその一つ。
    (「銀水」のあった浜の川湧水、舞岳、など)
    「軟水」は口当たりが柔らかく甘い水といわれ、
    炊飯や料理、お茶、コーヒーなどに適している。

    平成11年1月に、飲食業の許可をとる手続き上、
    なにも知らずに保健所に速魚川の水を持ち込み、
    「食品衛生法」の許可申請を提出したら、許可が
    おり、県南保健所で話題になったらしい。
    「水道法」の許可はボーリングした当時にとれて
    いたが、湧水が「食品衛生法」の使用水検査基準に
    適合することはほとんどないという。

    以前、年一回の水質検査の為に速魚川の水を
    持って行ったら、保健所の職員から
    「何か細工をしてませんか?」と聞かれた。
    市内全域の湧水の水質検査結果を熟知している
    専門家からこのような質問をされるのは、
    何か特別な理由でもあるのだろうか?












  
「島原市内の現在の総湧水量で約30万人の生活をまかなえる」と聞いて仰天した。島原市の現在の人口はすでに5万人を切っている。島原半島3市の総人口は約15万人、今後異常な速度で人口減少が進み2030年には10万人を切るという予測が出ている。しかもその年齢構成比は現在よりはるかに高齢化が進んでいるという。

普賢岳や眉山を涵養源(水源)とする【奇跡の水】を、県内の水道水確保に困窮している自治体に格安で販売したらどうだろうか? ダムや河川の水を大規模な浄化施設で安全な水道水に加工する莫大な費用は不要だし、投入する塩素(カルキ)も少なくて済むから経済効率が良い。「島原から水を買ったほうがコストが安くつくし、水自体が美味しいと市民は喜ぶ」。従って、もし県央まで「地域高規格道路」を造るというのなら、速魚川と同様に高速道路の地下に各種パイプが配管可能な『共同溝』を前もって埋設しておく経済的知恵が欲しいものだ。

水を売った収入は島原市民の医療福祉に還元する。高齢者の医療費や介護費を無料にできたら、全国からビートルズ世代以降の熟年者が老後の安心を求めて移住して来る。彼らは世界中に人的ネットワークを持っており新たな経済や文化創出の可能性も秘めている
排水溝に捨てている【奇跡の水】をお金に換える、というこのような単純な発想は無謀だろうか?

このような発想をどんな方法で実現するか考えるのが本来の政治ではなかったのか? 一朝一夕で実現するプランとは思わないが50年後や100年後を想定して動く政治家がもっと増えてもいい時期だ。4年に一度、選挙の時にゾンビみたいに息を吹き返す政治家が多くなった昨今、こんな政治家を生み出しているのは実は我々大衆の「集合意識」であることを肝に銘じなくてはならない。
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