猪原金物店・コラム明治10年に創業。九州で2番目に歴史の金物屋

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『速魚川(はやめがわ)』の名前って? 15:35
「速魚川」と書いて「はやめがわ」と読める人はほとんどいないだろう。「速魚(はやめ)」は、巨匠・手塚治虫が青年期から晩年までの30年間を通したライフワークである『火の鳥』シリーズの【鳳凰編】に登場する女性の名前だからである。(『火の鳥』は手塚治虫にとって未完の遺作になった。)
手塚治虫が「速魚」という名前をどこから引用したのか、あるいは彼のオリジナルなのか不明だが、「速魚川」は【鳳凰編】の女性の名前「速魚」をパクった(盗用した)のである。手塚先生・・・申し訳ありません。

平成10年4月に、当店の敷地の湧水を利用して造ったちっぽけな人工の川には当初、名前がなかった。当時、中心市街地のまちづくりを推進していたK氏から「市内の湧水箇所を網羅した観光客用【湧水マップ】を作成していますが、猪原さんの川も掲載したいので名前を教えてください」と言われ、生返事をしていたら、しばらくして再び催促を受けた。やばい!と思った瞬間に、フッと頭に浮かんだ名前が「速魚川」だった。

十代の頃から何度『火の鳥』を読み返したことだろう? 特に【鳳凰編】に魅かれるのはなぜだろう?「輪廻転生」という言葉と概念はこの【鳳凰編】から学んだのだった。キリストや仏陀、マホメット、クリシュナだけでなく、ピタゴラスやプラトン、ソクラテス、ニュートン、フランクリン、ボルテール、カント、ショーペンハウエル、ゲーテ、エマーソン、トーマス・ジェファーソン、ヘンリー・ミラー、パール・バック、マーク・トウェイン、コナン・ドイル、ヘンリー・フォード、ヘルマン・ヘッセ、クレー、カンデンスキーなどが「輪廻転生」思想の持ち主だった事は有名である。(日本では手塚治虫や黒澤明、渥美清など)


長編である【鳳凰編】の「速魚」が登場する前半場面を本からピックアップして、以下に紹介してみた。懐かしいのにいつまでも色あせることのない不朽の名作だ。「自らの死をもって我王を改心させた速魚にあやかって、競争社会で病んだ現代人の心を少しでも癒せれば、との想いで《速魚川》と命名しました。」と名前の由来を聞かれた時に答えている。「速魚川」が誕生してはや16年。今さら、フッと思いついた名前だなんて言えないしなぁ・・・・

| 【速魚川(はやめがわ)】の名前って? | - | - | posted by ino-haya - -
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