猪原金物店・コラム明治10年に創業。九州で2番目に歴史の金物屋。
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『清水宏の著書・2016』紹介 13:10

清水宏氏と知り合ったのはいつ頃だっただろう。彼が市議会議員(昨年4月までの2期8年間)の時だったのは間違いない。現在の《政治家》とは程遠い、いや対極に位置するような高潔さと青年のような誠実さ純粋さを堅持している彼に、少し苛立ちを覚えたのを憶えている。まるで【ラ・マンチャの男】ドン・キホーテだと思った。

 

清水氏は、自転車に乗って自らの市政だより【月刊凡々】を毎月当店にも届けに来た。店内でいろんな会話を交わすうちに、彼の素晴らしく豊かな人間性、知性と教養、強靭な精神力、少年のような好奇心と柔軟な思考にどんどん魅かれていく自分に気づいた。「彼は本物の《サムライ》であり、本物のドン・キホーテかもしれない」と思った。

 

そのような彼は、一体どのような人生を過ごしてきたのだろうか?決して平たんな人生でなかった事は若干知ってはいたが、非常に興味があった。今月、突然清水氏が来店し、久留米市での近況報告の後、一冊の自分の著書をプレゼントしてくれた。読み進むうちに「壮絶」とも思える彼の人生を、もう一人の彼が非常に冷静に客観的に見つめていることに驚きと感動を覚えたのだった。清水氏は文学者でもあった。

 

それにしても、清水氏はなぜこのような人生を選んで生まれてきたのであろうか?彼は常に自分以外の誰かのために奮闘努力してきたように思える。「誰か」と「自分」の境界線はどこにあるのだろう・・・もし、この相対的な境界線が我々人間の錯覚だったとしたら、清水氏は「自分」を鍛え、磨き、高めるために「誰か」に尽力してきたことになる。彼の崇高な人格と生きざまは、そのような仮説を裏付けているように思えるから不思議だ。

 

          「見果てぬ夢」

 

        実現不可能と思われる夢を描き

        討ち果たしえぬ敵と闘い

        耐えがたい悲しみに耐え

        勇者もひるむ地に向かって馳せるために

 

        正しえぬ悪を正し

        純なる清らかな乙女を遠く愛し

        両腕が疲れ萎えてもなお励み

        達しえぬ星に手を伸ばすために

 

        星の導きに従うことこそ、わが使命

        望みはいかに薄くとも、道はいかに遠くとも

        迷わず、立ち止まらず、正義のために闘おう

        天なる大義のために地獄におもむく覚悟で

 

        この栄えある使命に忠実であるかぎり

        永遠の床につくとき、心は平安であることをわれは知る

        そのひとりのゆえに、この世界は良きところとならん

        あざけられ、傷つきしひとりの男の

        されどなお最後の勇気を絞り

        達しえぬ星に手を伸ばしつづける者のゆえに

        

               ミュージカル『ラ・マンチャの男』主題歌

 

 

 

 

 

 

 

 

      

    「見果てぬ夢」

 

成し得ぬ夢を夢見、服せぬ敵と戦い、
耐え難き悲しみに耐え、勇者が行き難きところへ走る


正し難き誤りを正し、今の君よりもより良くあらんとし、
君の腕が疲れ増すも挑み、届かぬ星に届かんとする!


これがあの星に従い私が追い求めること!
たとえどれほど望み無く遠かろうとも
与え続けよう、もはや与えるもの無きときも
死さえ厭わぬ、誉れと正義が生きるなら

 

私は知っている。私がこの栄えある挑みに誠であらんとするならば
我が安息に横たわるとき、心は安らけく穏やかなることを
そしてこの世がより良くあらんとなるはこれがため
彼の蔑まれ傷に覆われたひとりの男は
なおも最後の勇気の力を振り絞り挑むのだ
届かぬ星に届かんと!

| 『清水宏の著書・2016』 | - | - | posted by ino-haya - -
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