猪原金物店・コラム明治10年に創業。九州で2番目に歴史の金物屋

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「日本石亀」観察日記・その41 13:57

今月のNHK総合【ダーウィンが来た】で、日本石亀が紹介された。ショックを受けたのは、日本の自然界で、日本石亀の個体数占有率がとうとう9%を切ってしまった、という報告だった!? 明治維新までは「カメ」といえば、ほぼ100%「日本石亀」のことだったのに、今では「ニホンイシガメ」を見たことがない日本人がほとんどで、全国の池や川にはミドリガメ(ミシシッピー赤耳亀)とクサ亀などの外来種ばかりになってしまった。同じ絶滅危惧種の金物屋としてはエールを送りたくなる。がんばれ〜!!日本石亀〜!!

 

日本が近代化するにつれ、全国の里山が消えていった。里山に隣接する水質の良い池や川で進化してきた日本石亀は、行き場を失くし、繁殖力が強い外来種にそのテリトリーを奪われていくことになった。NHK総合の映像で、農家の露地栽培のトマトにむしゃぶりついている日本石亀を観て「トマトも食べるんだ!?」と、我が家の石亀に与えたら、すごい勢いで食べ始めた。スイカも食べた!? バナナも食べた!? 時々、中庭の草も食べている。完全な雑食動物なのだ。

 

今年も、二匹のメス亀は5月末から7月中旬にかけて、それぞれ3度ずつ産卵した。現在、合計30数個の卵が、中庭の地中に埋まっており、順調に育てば、9月頃に地面から子亀たちが這い出してくる。日本石亀の平均寿命は25〜30年と思っていたら、NHK総合で40年と言っていた(!?)。ということは、我が家で生まれたカメ達は、小生より長く生きるのである。そうなってくると、子や孫と一緒で余計に愛おしくなってくる。

 

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毎年、毎回、産卵場所をピンポイントで記憶しており、一時間ほどかけて左右の後ろ足を交互に使い、深さ10センチ以上の穴を掘り、3〜12個ほどの卵を産み落とす。その後、同じように後ろ脚で泥を埋戻し、天敵に悟られないように見事に整地してカモフラージュし、母亀は去って行く。もちろん、この場所では孵化できないので、産卵後、すぐに卵を慎重に掘り出して、雨が当たる自然に近い場所に埋め替える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「日本石亀」観察日記・その40 16:21
速魚川の中庭には2匹のメス亀が生息しており、毎年6月初旬から7月にかけてそれぞれ2回ほど産卵する。産卵する卵の数は、個体によって異なる。2匹の内の片方は、一度に7〜12個、もう片方は4〜6個。これが個体差によるものか年齢差によるものかは不明。十数年前、ここに来た時から2匹とも「成体」だったので年齢は不詳だが、7〜12個の卵を産むメスの方が食欲も旺盛で活動的なので、若いこと(繁殖期)は確かだ。産卵直前のメスは、体内に4センチほどの卵を何個も抱えているのでエサをほとんど食べなくなる。産卵直後は使い切ったエネルギーの補給と胃袋のスペースが体内にできたので狂ったようにエサを食べ続ける。

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日頃、湧水が流れ込む池を囲んだ中庭から出ることのないメス亀も、産卵期は産卵場所を探してテラスの土間や金物店内、時には店内から脱走して速魚川や駐車場まで徘徊する。最終的には毎年産む場所をピンポイントで探し当てて産卵する。日本石亀はテリトリーの三次元空間をどこに何があるか緻密に記憶しており、人の判別もするようだ。

写真のメス亀は6月初旬に続き、今年二回目の産卵(7月14日)で、4個の卵を産み落とした。長く強力な後ろ足で深さ10センチほどの穴を掘り産卵。そのまま後ろ足で元通りに埋め戻して、見事にカモフラージュする。産卵して約3か月後(8月末〜9月末)、穴の中で孵化した子亀たちは自分で地面まで穴を掘り、いっせいに地上に出てくる。






産卵した直後の卵は、スプーンを使って傷つけないように細心の注意を払いながら掘り出し、雨風や太陽が当たる自然状態の土壌に同じ状態の穴を掘って埋める。産み落とされてから12時間以内に、卵内部の上下位置が決まるので、その時間内に移動させなければ孵化はしないと専門家に聞いたことがある。

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「日本石亀」観察日記・その39 14:29
今年の『啓蟄(けいちつ)』は3月6日。池の底で冬眠していた日本石亀のメス2匹は、まるで規則でも守るように6日きっかりに池から這い出て甲羅干しを始めた。他のオスたちの一部は真冬も冬眠せず、無節操に池の中を泳ぎまわるありさまだ。池に流れ込む湧水の温度が年中15℃なので、さほど新陳代謝が落ちないからだろうが、自然の池や川なら外気温と同じ水温(10℃以下)だからそうはいかない。


冬眠の数か月間、甲羅の中に折り畳んで収納していた後ろ脚を思い切り伸ばして日光に当てているメス亀。産卵時に土を掘り起こすために進化した長く頑丈で逞しい後ろ脚と強力な爪・・・






十年以上前に、三重県在住の実姉が持参してくれた自然の【葉わさび】が今年も花を咲かせた。当時、中庭の直射日光が当たらない場所に植えたが、夏の暑さに耐えきれず葉っぱが枯れていた。現在は環境に順応して年中、青々と茂るようになった(上の写真)。

下の写真は、速魚川に自生しているクレソン。春から秋まで次々に花を咲かせ、川に落ちた種が川底に着床して異常な勢いで繁茂する。このクレソンの葉っぱをかじると甘い。噛み続けるとピリッとワサビみたいに辛くなる。市販のクレソンが苦いのは農薬の苦みである。




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「日本石亀」観察日記・その38 22:20
毎年5〜6月に土中に産卵された日本石亀の卵は、2〜3か月で孵化していっせいに地面から這い出してくる産み落とされた直後の卵はオスメスの性別がなく、土中の平均温度29℃を境に雌雄が決定する。当店の中庭は建物に囲まれており日照時間が短く涼しいのでオスしか生まれない。逆に南向きの日当たりの良い土壌に産卵されたものは、ほとんどがメスになる。


生まれてきた子亀は、産んだ親によって体色や形状や大きさに多少の違いがある(上と下の写真)。また同じ親から生まれた子亀でも個体差があり、性質も異なる。まぁ、人間の兄弟と同じようなものだ。そしてそれぞれ異なる運命を辿っていくことになる。






9月初旬、中庭で今年最初に生まれた6匹の子亀が、どこから這い出てきたのか探したら、石灯篭の根元に穴を発見した。6月に母亀がこの場所にこっそり穴を掘って産卵していたのだ。昔からあるこんな堅い土壌に後足で穴を掘り、産卵後見事に埋め戻してカモフラージュするという神業をやってのけたのである。

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「日本石亀」観察日記・その37 20:37
6月初旬に産卵したメス亀が、一昨日(14日)の夕方6時半頃、二回目の産卵を始めた。産卵終了直後に、適正な場所に卵を移動させるためにスプーンを使って慎重に掘り起こしてみると、なんと12個も産んでいた!?(下の写真)しかも8月の中旬である。孵化して土中から這い出してくるまで約3か月かかる。ということは・・・11月中旬の肌寒くなる頃に子亀が誕生!?・・・果たして無事に生まれるのだろうか?・・・




速魚川の中庭で《絶滅危惧種【日本石亀】増産プロジェクト》をスタートさせて十数年が経過した。【日本石亀】の寿命は25〜30年と聞いている。二匹のメス亀はすでに100匹以上の子亀を誕生させた。一度に産む卵の数は4〜12個とその時々でばらつきがあり、楕円形で弾力性に富む卵の大きさも3〜4センチと一定ではない。当然、孵化して土中から出て来る子亀の大きさにも個体差がある。

中庭の池を覗いた来店客が「あ〜!?亀が動いた!本物のカメだぁ〜!!」と、しばしば驚嘆の声をあげる。「柵もないのに、よく逃げませんね?」との質問に「動物はストレスを感じないと、棲む場所を移動しません。多分、この中庭は亀にとってストレスがゼロなのでしょう。ストレスが溜まっても、逃げたり移動できないのはニンゲンとフェンスで飼われている動物だけですね。だから病気になります。」と答えると深く頷く人が多い。



現在、日本国内に生息する亀の個体総数に対し【日本石亀】の割合は、ついに13%を下回った。日本で唯一の固有種といわれる【日本石亀】は、やはり絶滅の運命を辿るのだろうか?・・・
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「日本石亀」観察日記・その36 21:18
数日前の雨で、満開の桜がかなり散ったとはいえ、まだまだ見頃の状態である。中庭の池で生活している日本石亀達も、ようやく冬眠モードから目覚めたみたいだ。と言っても、今年の冬は例年と異なり、ジッと池の底で冬眠する亀はほとんどいなかった。特にオスたちは、12月〜2月の一番寒い時期も、上陸はしないまでも水面から首を出して外の様子を窺ったりする日が多かった。エサを池に浮かべるといつの間にか無くなっており、食欲も多少あることがわかった。こんなことは飼い始めて初めての事である。(下の写真は本日の中庭の様子)

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上の写真は、先週の23日に来店された静岡のNさん一家。このブログ(「日本石亀」観察日記)がご縁で、わざわざ静岡から我が家のカメたちに会いに来てくれたのだ。N家も「日本石亀」を飼っており、時々メールでカメ情報のやりとりをしていたが、まさかお会いできるとは思わなかった。誠実で優しそうなご主人と美人でパワフルな奥様、好奇心旺盛で聡明な息子さんの素敵な家族だった。「いつか、双方のカメを交換しましょう」と約束をした。(以下は、今年1月の交換メール)


明けましておめでとうございます。静岡のNです。
年明けのお忙しい時期に、メールしまして申し訳ありません。
亀さんの質問、またさせて下さい。毎回、本当にすみません。

川で育てている亀達は、秋にどっさり落ち葉を入れたのですが、冬眠する気配はなく、
寒い日は川の中で動いているのが見えます。
昼間は暖かいので、お天気の日には甲羅干しも良くしています。
3月の始めに捕まえた亀なので、あと2ヶ月間、もしかしたら冬眠はしないかも?と思わせるほど活発です。

その中の一匹、16cmの雄の片足が、白カビ病になってしまいました。
白カビ病が全体に広がると死んでしまうとも書いてあり、心配しています。

ヤフー知恵袋や、伊豆にあるイズーという亀や爬虫類の展示施設で、我が家の状況を話しましたが、
基本的に水の温度が低いのと体力低下で病気になると言われてしまい、
家の中に入れ、温度を上げることを勧められました。
治ってからも、急に寒い川に戻すのも良くないので6月までは家の中で飼うようにと言われました。

家の中でヒーターを入れ、飼うことは簡単にできますが、
弱っている様子もなく、体重も少し減っている程度なので、
なるべく自然に近い状態まま、見守りたいとは思っています。
ですが、病気が広がり、手遅れになるのも可哀想です。
夏から秋、台風避難で家の中に、数回入れたのですが、
閉じ込められて、逃げたい逃げたいと動きまくり、亀に相当なストレスを与えてしまったので、
家の中で飼うことも可哀想に思えます。

速魚川の亀さんも、白カビ病にかかったことはありますか?
もし、白カビ病についてご存知でしたら、アドバイスをお願いしたいです。

昨年、捕まえた時も白カビ病になっていましたが、
自力で日光を浴び、いつの間にか治っていました。
今は、白カビ病にかかる時期かもしれませんが、広がるのが怖いのと、
今時期、寒さで甲羅干しができる時間が限られているので、
自己治癒力では治らないのでは?と勝手に人間が心配しているだけなのですが(^^;;

子亀は三倍の大きさになり、すくすく育っています。この亀さんは、多分雌です。
子供の春休みに合わせて、速魚川の亀さんに会いに行こうと、計画中です!
3月終わりには冬眠からさめて、速魚川の亀さんにご対面できますか?

長文、失礼しました。
お時間があるときで構いませんので、どうかよろしくお願い致します。



あけましておめでとうございます。
ご質問の「白カビ病」については、
私には正式な知識がありません。

ただ、人間も含めて動物には
「自然治癒力」があります。
その力を充分に引き出す環境を
整えてやることが近道だと思えます。

亀の皮膚に広がるカビなどは、恐らく
低湿度と日光の紫外線が一番の薬と
推測します。

具体的には、白カビ病に罹った亀の
個体を、水槽に隔離し、晴れた日に
日光浴させると良いのではないでしょうか?
紫外線はカビやダニを殺菌する作用が
ありますね。

その際、水槽内部は水と陸の部分を
亀の選択で行き来できる状態にすること。
我が家では、少量の水を入れた水槽を
少し傾けて、水陸移動可能にして日光浴
をさせます。餌も少量入れておきます。

日光浴をして体温が上昇すると、亀の
体内の新陳代謝が活発になり、空腹に
なります。同時に自然治癒力も上昇します。
皮膚の表面のカビも紫外線や乾燥によって
死滅するはずです。
亀にとって日光浴が一番の薬なのです。

もちろん、晴れた日でも気温が10度以下
だと、体温が上昇しませんので、日光浴は
控えます。(氷点下になると危険ですから)
リリースする前の小さい子亀にはやはり神経を
使いますね。生後3年ほど経てば、体内に
充分の栄養分と抵抗力を蓄えていますので、
環境の変化に耐えられるのですが・・・・

ブログを介してですが、不思議なご縁ですね。
3月は冬眠から覚めていますので、いつでも
(水曜日の定休日以外は)ご来店ください。
お待ちしています。

今回の冬は、池の親ガメたちもなかなか、
落ち着いて冬眠しません。池底の藻の中に
落ち着くことなく、水面に顔を出す日が多く、
餌を与えると、いつの間にか食べています。

猪原信明拝


 
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「日本石亀」観察日記・その35 17:09
5月21日に9個、28日に8個、二匹の母亀によって土中に産み落とされた卵が、約3か月間をかけて孵化し、昨日と今日の二日間で一挙に地面から出てきた。合計17匹のベビー亀の誕生である。計算するとすべての卵が無事に孵ったことになる。・・・となると、その後産み落とされた残りの21個は、来月下旬〜10月初旬頃に生まれてくることになる(!?)。

以前にも書いたが、産み落とされた直後の亀の卵はオス、メスが決まっていない。土の中で孵化するまでの通算平均温度(30℃)を境に雌雄が決定するのだ。当店の中庭は直射日光が半日しか入らず涼しいので、今までオスしか生まれなかった。今年は猛暑日が連続しているのでメスが期待できそうだ。しかし、なぜ暑い年にメスを増やそうとするのだろうか?・・・自然の摂理はすべて完璧である。なにか理由があるはずだ。

下の写真は、昨年生まれた亀の水槽にベビー亀を入れたところ。比べるとわかるが、一年間でこれだけ成長する。ベビー亀だけは冬眠をさせず冬も飼育している。身体が小さ過ぎて冬眠中に死亡する率が高まるからだ。飼育2年目以降の大きさになった亀は中庭にリリースしてやる。


 
 
  
誕生直後のサイズ、体重を計測したことはなかったが、『FMしまばら』のパーソナリティー・佐田まゆみ女史がラジオ番組の生放送の取材に訪れた際に、リスナーにわかるように計測した。

    ★ 体重:8グラム   ★ 体長(甲羅サイズ):3.5cm × 3cm

ちなみに、昨年生まれた亀も計測すると、体重が50グラム、体長が6.5cm×6cmだった。一年間で体重が約6倍になるのだ(!?)。




上の写真の子亀の腹部中央に『へその緒』みたいな“栄養袋”の痕が確認できる。土中で孵化した子亀にはこの袋がついており、危険な地上に出る前のウォーミングアップのエネルギー源になると考えられる。孵化して即座に地上に出ず、地中で一定の期間、活動しながら外敵から身を守るための俊敏さを身につけるのだ。その“栄養袋”が空になった時「外界に這い出せ」というスイッチが入り、彼らは必死で上方に向かって穴を掘リ始める。

下の写真の子亀頭部の先端、鼻と口の間に白い突起状のツノが確認できる。このツノは孵化する際に卵の殻を開ける役割がある。鳥のヒナが尖ったくちばしで卵の殻を割るのと同じだ。子亀のこの白い突起物も、しばらくすると抜け落ちてなくなる。親亀は土中に卵を産み落とす以外は子亀のために何もしない。子亀は外界に出た瞬間から、外敵からの保身と餌の確保など、すべて “自己責任” で生きていかなくてはならない。

動物の出産時の個体数は、生存率と一致する。出産時個体数を分母にした分の1が生存率だ。人間は民族に関係なく男女の出生率は、男:女=103:100という。女の方が生存率が高く生命力が強い事の証左である。60年ほど人間をやってれば、この『真理』はいやと言うほど思い知らされる。やはり “自然の摂理” は完璧で抗(あらが)うことなど不可能なのだ。




 
「オイラ、蛹(さなぎ)から“羽化”したばっかりのバッタだけど、いくら日本石亀が絶滅危惧種だからって、アイツ等ばかりにスポットを当てるのもどうかと思うんだよね。《トキ》とか《パンダ》とか《イリオモテヤマネコ》とか《ヤンバルクイナ》とかさぁ・・・アンタ達人間が散々絶滅に追い込んどいて、今さら慌てて保護とか貴重種とか囃し立ててホントに身勝手極まりないよね。」
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「日本石亀」観察日記・その34 12:06
今年も速魚川でホタルが飛んだ。5月〜6月のホタルの時期に速魚川に毎晩張り付いて観察している訳ではないので、何匹ぐらい飛んだのかわからないが、過去に見つけた一番遅い時期が7月7日の七夕だった。
今回も犬の散歩が夜の9時過ぎになってしまい、帰って来た10時頃、たまたま偶然に見つけることになった。

中庭に棲んでいる日本石亀の産卵が今年は異常だ。5月21日のブログで産卵を紹介した同じカメが、なんとまた9個も卵を産んだ。もう一匹のメス亀もその間に8個産んだので、現在すでに合計26個が土中で孵化の準備をしている。この調子でまた生むと8月末か9月には30匹以上の子亀が誕生することになる(!?)。

地震や噴火や水害など天変地異が起こる前に、動植物が通常とは異なる行動や反応をすることは昔から知られている。各分野の科学者が、異変前の磁場の変化により発生する微弱なプラズマ(電磁波)を感知し、本能的に危機回避するからだろうと説明している。先日、知り合いの養蜂業者から「今年は蜜蜂の巣が、例年と異なり地面から離れたより高い位置に作られている。」と聞いた。

我が家の日本石亀が例年より頻繁に卵を産んでいるのはなぜだろう? ま、まさか天変地異を予測して子孫の生存率を上げるために個体数を増やそうと頑張っているとか・・・毎日遠慮なくバクバク餌ばっかり食ってるけど、古典的と揶揄されてもいいから『カメの恩返し』とかさぁ、世間をアッと言わせるような離れ業をやってやろうって気概がキミたちにはないのかよ!






 上の写真は、なんの断わりもなく勝手に速魚川に棲みついたカエル。この川ができて15年になるが、ライムグリーンからこげ茶まで体色がそれぞれ異なる「ウシガエル」が次々に棲みついては去って行った。その都度「伊集院」とか「康男」とか「キャスリン」とか「エマニエル」とか名前をつけていたが、最近はそれもしなくなった。

そういえば、2年前まで棲んでいたカエルは右手首から先がなかったなぁ・・なんかすごい過去がありそうでイチモク置いていたのだが・・・アスファルトとコンクリートに固められた街中を、彼らはどこから来るのか?そしてどこに行くのか? 速魚川で何を食って生きているのか? 今だもって謎である。昼間はほとんど姿を見せることはないが、時々夜に川の最上流部の井戸の枠石の上に鎮座して川の流れをジーと眺めていることがある。一体何を考えているのだろうか?・・・
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「日本石亀」観察日記・その33 11:00
夕方7時、店を閉め自宅への中庭を通り抜けようとすると石亀が産卵をするために穴を掘っていた。「今年最初の産卵は夜になるのか・・・」食事を済ませ、真っ暗になった現場を懐中電灯で照らすとまだ産卵の途中だった。刺激してはいけないので産卵が終了するまで甲斐犬・ジンの散歩をした。散歩コースの途中で今年初めてのホタルを発見。一匹捕獲して確認すると小型のヘイケボタルだった。水がきれいな島原は住宅街でもホタルが飛ぶのだ。速魚川のゲンジボタルは今年はまだ確認できない。

ジンの散歩から帰り午後10時を回った頃、亀の産卵はすでに終わっており、現場は何もなかったように埋め戻され見事にカモフラージュされていた。さて、産卵場所が中庭通路の地下なので、産み落としたばかりの卵を移動しなくてはならない。ランプの灯りを頼りにスプーンで慎重に掘り起こす。まるで発掘調査みたいだ。地下5センチほどまで掘った時、白い卵が見えた。

「今年の第一回目は一体何個産んだのだろう?」とそっと優しく卵を掘り出していく。エッ!?・・ま、まだあるの? なんと9個も産んでいた!! 4センチほどの楕円形の卵が9個。手のひらには持てないほどだ。「こんな大容量のものがあの甲羅に入ってたのかぁ・・」子孫を残すための生命の神秘。

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上の写真は、中庭通路の石畳の地下から掘り出した直後の卵。この場所は人が通るし軒下なので雨水が地下まで浸透することがない。自然環境ではないので卵が孵化しないのだ。

下の写真は、中庭の池の背後にある築山の土壌に卵を移動して埋め直す直前のシーン。雨ざらし日ざらしの自然環境そのもの。事前にスプーンで掘った穴に慎重に卵を入れて、上から掘った泥で埋め戻す。この状態で2か月半ほどすると子亀たちが自分達で開けた一つの穴から次々と一斉に出てくる。7月末か8月頃だ。その頃になるとまた母亀が第二回目の産卵をする。




 「昨夜は遅くまで大変だったわね。お疲れ様。」「ホント、疲れたわ。でも長いこと溜まっていた便秘が一挙に出てしまったようでスッキリよ。」「ワタシもそろそろ産みそうだわ。お腹が張ってきてるもの。」「毎年大変よねぇ・・・オスどもが次々に交尾を仕掛けてくるし・・・」「ホント、アイツらはそれしか頭にないのよね。お蔭で一年に2回も産まなくちゃならないし・・・」「自然界じゃ、一回ですものね。」「仕方ないわ、こんな狭い庭に一緒に住まなくちゃならないんだから。」「そうね、外は昔と違って危険だものねぇ・・ジドウシャとか恐ろしいものがスゴイ速度で走っているし、ワタシ達の先祖が棲んでいた川や池も今じゃ汚くて棲めたもんじゃないそうよ。」「ワタシ達、やっぱり絶滅しちゃうのかしら?・・・」「だから子供を産みましょ! 頑張って子孫を残して未来に託しましょう。きっと元のいい国になる日が来るはずよ。」

上の写真の二匹の母亀のうち、右側の鮮やかな褐色模様の甲羅が昨夜産卵した亀。朝から中庭の池に行くと、こちらを見て「食い物を早くくれ!」と眼で訴えた。餌を池に投げるといつもと異なり狂ったようにむさぼりついた。産卵で全エネルギーを使い果たし、卵を出した甲羅内の空きスペースが胃袋に使えるようになったのだ。「こんなに食えるのか?」と思うほど本日は食べ続けた。今度大好物のミミズを掘りに行こうと思った。
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「日本石亀」観察日記・その32 16:33

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な、なんだよ・・・せっかく一人で気持ちよく沐浴してたのに・・・   エッ?・・水が汚れるって?  関係ねぇよ。 ここはオレ達の縄張りじゃねぇのかよ・・・・  ホント、風流を解さないヤツが最近多くなったよなぁ、いくらカメだからって長生きはしたくないねぇ・・・

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わ、わかったよ・・・出りゃいいんだろ、出りゃあ・・・・  フン!・・・ったく、自分達は規制緩和とかしてるくせに、オレ達にゃぁ規制ばっかりかけやがって、だから人間は大嫌いなんだよ!

「カメの独り言」3.jpg
この際はっきり言うけど、オレ写真を撮られるの嫌いなの・・・・わかる? パパラッチみたいな事やめてよ、お願いだから・・・・

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もうオレ、ホントに切れちゃったよ! それ以上近づくと、このするどいツメで切り裂いちゃうからね! 

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オレが悪かったよ・・・冗談だよ、冗談・・・  ほら、ナンていうか日常のマンネリズムに対して突然襲ってくる嫌悪感っていうのかなぁ、カメだってそんな気分になる時あるんだよ、「もう、なにもかもイヤだ〜!」ってさ・・・・わかってるんだけどね、なんの解決にもならないってことぐらい・・・・

エッ?・・・・タンショー? ホウケイ?・・・・オレの写真見てなに連想してんだよ、もうワケわかんないしぃ・・・・・

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「ねぇねぇ、ボク達って結局、食べられちゃうの?」「エ~!?・・・な、なんで?」「この前、『タマゴとじにしたら美味しそうだ』ってここの主人が言ってるの聞いちゃったんだ」「ま、まさかぁ〜」「しかも、店の方でしきりに庖丁を研いでたみたいだよ」「そ、そんな・・・・・」「とか、そんな想像すれば少しは涼しくならないかなぁ・・・・」「キ、キミねえ・・・」「とにかくクソ暑いよなぁ・・・」

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