猪原金物店・コラム明治10年に創業。九州で2番目に歴史の金物屋

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「なるようになる」井上龍一郎 16:57
井上龍一郎氏は、いつも突然に当店を訪れる。
それもさっぱりした風呂あがりの清々(すがすが)しさで・・・・。
井上先生が島原に来る時は、その前日から雲仙のキャンプ場に「野宿」して、翌日早朝から雲仙の温泉にゆっくり入り、俗世の垢や中年のギラギラした脂ぎったものをすべて洗い流して、当店に下ってくる。
したがって、顔はツルツルの”むき卵”状態、近づいて匂いを嗅いでみると、ほのかに温泉の硫黄の香りがするのだ。
前日の孤独な「野宿」で、彼がどんな思索をしてるのか?・・・・高尚な哲学なのか、スナックの綺麗なオネエちゃんの顔なのか、興味津々であるが、あえて聞かないことにしている。
今回は、井上氏がプロデュースした【龍組】ブランドの「手書きTシャツ」を20着持って来られた。
子供用から大人の男女用まで、気に入ったTシャツを購入して、それに井上氏自らの手書きで、好き勝手な事を書き込んでらっしゃる。
その言葉がおもしろい。「アリテックス」(顔料樹脂染料・手書き染め用・超微粒子)という洗っても色褪せたり消えない染料で書かれたという。
おまけに、習字紙(和紙)ではなく、布地なので、書くのに相当苦労されたらしい。
50代なのに、既成概念をいとも簡単に覆してしまう柔軟な思考は、長年、小学生達に鍛えられたからだろう。
「なるようになる  心配するな」は、かの有名な一休禅師の遺言であるが、その引用だろうか?それとも、彼自身の人生哲学からか?
小生は、勝手ながらこのTシャツを【龍組】ブランドの「なるようになるTシャツ」と名づけたい。
ちゃんとハンガーまで準備してあり、どのようにディスプレイするか考えたら、あった!・・・二階の倉庫に、亡くなった祖母の折り畳み式の衣紋掛(えもんかけ)がありました。
何十年か分の埃を被った衣紋掛けを、二階から引っ張り出して、外で埃をはたき、雑巾掛けをしている時に、ふっと亡くなった祖母の思い出が浮かんできた。
祖母が井上先生を使って、自分の事を思い出させたかったのかな?・・・・と思った。
困難な状況にぶち当たり、いろいろ思い悩んだりもがいても、人間の力ではどうしようもない事がある。
そしてそんな困難な状況は、どんな人間にも絶対に循環して訪れる。
「なるようになる。心配するな。」が禅の悟り、奥義かもしれない。
宇宙全体から観たら、人間の一生なんて「夢のまた夢」みたいに一瞬の出来事だし、悩みなんて塵に等しいのだろう。
でも、そのように悟れないのが「にんげん」なんだなあ、これが。
結局、人間であること自体が【修行】なのでしょう。
そうですよね? 一休さん。
| その他 | - | - | posted by 猪原金物店 主人
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